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スラッシュ
少しの休みをムダにして 起きあがれば生地が擦れる 意味のない番組に鎖で 繋がれて居るみたい 誰かのために作る 料理は 微塵切りです 塩コショウの分量を間違えて 何か悲しくなる お肉を触った指では 余んまり触れたくない画面ね あんたの顔にはちょっと 触れたいけど ひらいて 少し繋がれているラインには 頭を使い返事をする 刺さらない干渉が 煩いの通知が 惨めで腹がたつ スライサーよりも切れあじの鋭い現実は どこかのビルみたいに 壊れてしまわないかぎり 生活はいつも傷だらけでもわれることもなく 夢中になれるお伽噺もない リモコンを探して? チャンネルをかえて 君が食べているキレイなフルーツ 指の先のマニキュア 爪の先のペディキュア なぜかサーチしてしまう君を 番組の中のアイドル これは誰 これが私ならば やっぱり 生活は今日も傷だらけ 自分で着けた絆創膏を 孤独と言う必要なんてない もうすぐ 後すぐ このニュースが終われば次の場面 私はおあかさん
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スラッシュ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 464.0
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-03-04
コメント日時 2025-03-27
項目 | 全期間(2025/04/14現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
最後、 わたしはおかあさんです。 失礼。
0こんばんは。 主婦という役割、 おかあさんという役割、 夫すら、名前で呼ぶことがない。 最後の「おかあさん」を読むまで、 何かを調理しているのかな?と思ったのですが、 なるほど。と納得しました。 不毛ですよね。 一生懸命やっても、評価されることも、 感謝されることも、滅多にない。 スラッシュ→切り裂く。 ある日、突然「離婚」をしても、 子供は捨てられないのが、おかあさん。 です。 ありがとうございます。
1気持ちのいい詩ですね。生活感にあふれ、忙しいおかあさんは、みんなのために奮闘中。 おかあさんに特別なことは起きるのか、といった疑問が浮かびます。
1絆創膏って、イヤな奴かもしれません。 それぞれの事情でついた傷を見えなくさせ、均一化された記号(=絆創膏)に変える物だと捉えると、自分がどのようにしてその傷を負ったのか、その怒りや悲しみの根源なども薄れていってしまうような……この詩を読んでそんなことを考えていました。 自分の傷が追憶の入り口(まあ、その追憶は行き止まりに当たっているのですが)で、テレビはパラレルワールドを映すもののように構成されている詩だと思いました。そして現在にいる自分は、「少しの休みをムダにして」怠惰に、中途半端に生きてしまう様子が第二連まで描かれていると思います。 そう読むとするならばタイトルも強引に、過去や、有り得た可能性やらの想像と現在の自分を切り離したい=「スラッシュ」したいという想いが込められているのかなと、思いました。
1こんにちは、ありがとうございます。 熱心に詠んで頂けて非常に嬉しいです。 この詩はおそらく主婦/主夫 を想像する方も多いかと思いますが私は外部のシュフなのです。 絆創膏を貼りながらシュフの生活を夢想する人かも知れないし 絆創膏を貼ってあげたい人なのかも知れない。そんな感じ、です
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