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十四歳
気怠い放課後の生徒会室は 斜光で砂埃が浮かびあがり 其の様相の片隅で 私は頬の面皰を潰しながら あなたの汚い文字を読んでゐた 数週間前の空梅雨の雨の日 団地の踊り場で接唇をした 塾の前に慌てて接唇をした あなたの季節に侵入しようとしたが 私はまだ原理に気付いていなかつた 十四歳、 なんにでもなれるものではない 精通しただけで、ほら くるしくくらいみちのりだつたろう あなたの季節は 誰のものになつたのだ あなたの季節は 誰のものになつたのだ
十四歳 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1326.1
お気に入り数: 1
投票数 : 5
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-25
コメント日時 2025-03-12
項目 | 全期間(2025/04/10現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
楳図かずおの漫画で同じタイトルのがありましたね。 「14歳で終わる」とかいう話。 まあ、それとはぜんぜん関係ないとは思いますが……。 「あなたの季節」とはやはりアレのことでしょうか。 最後のリフレインを見るとやはりアレのことなのでしょうね。 (今回は読みやすくて良かったです)
1初めまして。 前半は、思春期特有の性でしょうか。 「あなたの季節は 誰のものになったのだ」 二回繰り返されるこの部分は、 現在の苦しい叫びのように感じます。
1ケイ紅井チャマ!まいど!そーですねーアレですよねー厨2の考えることってアレしかないですよねー翻ってアレではないかもしれませんし、それはみんなの胸に手をあてて思いあたるものがアレなのでしょー楳図かずお「14歳」とは関係ないですが、頭によぎったのはよぎりましたねーリフレインはわるいくせですw(ひとりよがりにならないよーに)ギリギリのせめぎあい!ありがとうございました。
0そーですねーまぁ特有のアレですかねー(アレアレばっか云ってますが)浅いところではそうだろうし、深いところでもそうなのでしょーリフレインは叫びではなく唸り(海鳴り)の方でしょーかねー(少なかれ投稿ボタンを押したら詩はもうひとりで歩いていきます。)コメントありがとうございました。
1リフレインは海鳴りでしたか。 全く気づきませんでした。 そうすると、ずいぶん読み方も変わって来ますね。 海鳴りが地球の異常気象や季節感の薄れに警告や嘆きを問いかけているように思います。 ありがとうございます。
1「くるしくくらいみちのりだつたろう」この一文。話者が今おとなになり、思い出を語る、ときにどんな感傷を抱いているのか。あなた に対して 知っていること なのか。自分を顧みて言っているようにも思えた。ただあなたと話者は今とおく離れ。「あなたの季節は/誰のものになつたのだ」とリフレインすることによって 書かれてはいないこの先も、何度も繰り返される、なつかしい思い出か、引きずるばかりの後悔なのか。多く語らずとも情景も浮かび、うまくおとしこんでいる、余韻がある
1A・O・Iさん、ドーモドーモです!僕の書きたいテーマのひとつが「思春期」なんですよねーこれは第一詩集から引き継いでるテーマになりますねー昇華させたいのか成仏させたいのか何がしたいのか、あの校舎での出来事や教室での出来事などふと思い出せば、それを詩にしていくということでやっていこうかと、、、僕なりの純情詩集wを作りたいかと!リフレインの先は、なにも続かないですね、、、だってどうなったのか知らないのだからねーコメントありがとうございました。
0良い詩だったので、のちほどコメントさせていただきます。 まずはいち投票を。
1甘酢とパク胸が締め付けられるような感覚になりました。 私には高校生の頃こういう経験してこなかったなぁ。 大学になってから異性と付き合ったけど、また大学生だと違う感覚ですね。
1了の解!
0秋乃さん、どーもどーも、なんかね、ずいぶんとこどもの頃とか思春期の頃とか詩してきたけど、まだまだ全然書き足らんちゅう感じなんよねーこれからもこのあたりのことは書いていくでしょうーコメントありがとうございました。
1三明十種さん、私も同じく、全然書き足りないです。 今現在のことも織り交ぜながら、順次、過去のことも描いてゆく予定です。
1語り口として大人。 語られてる感傷は14歳のもの。 そして大人として語りかける、思い出す。 いいと思います。
1どーもどーも、わざわざコメントまでありがとうございます。そーですねーどうしてもそうなっちゃいますよねータイムスリップして十四歳の自分を(そっち選ぶなよぉ)ってタコ殴りしたいですもんね!生涯思春期宣言です!
114歳 ぼくは無知だった。
1そーですよねー僕も大事なことに無知で、しょーもないことにやたら詳しい14歳でしたねー
0「あなたの季節に侵入しようとしたが 私はまだ原理に気付いていなかつた」 「あなたの季節」と、そこに入る「原理」とは、何でしょうか。 関わりそうなのは、まず、第一連「あなたの汚い文字」を読んでいるところ。そこから時を遡り、第二連では「あなた」との「接吻」の記憶を思い出す。「身体→文字」と、「あなた」との距離が徐々に離れているようです。 「あなたの季節」とは。たとえばそれは、追憶の時に流れる季節風景で、そこに自分も映っていてほしい(侵入していてほしい)というのが「私」の願いかもしれません。 しかしその「原理」は、距離が空いたことでの焦がれにあるようで、距離を「慌てて」詰めて「接吻」をする「私」は、「あなたの季節」には居ないのでしょう。 それと、「精通」というのは、子供にさらに「身体の重さ」ををのしかける出来事だと思います。肉体関係を持つこと、単なるスキンシップですら、その延長上の「性」をお互いに敏感に感じ合ってしまう時期に入る。さらなる「くるしくくらいみちのり」=距離を感じていく「私」。この第三連の4行は鋭いと思います。 「あなた」との距離が、近すぎても、遠すぎても駄目だという葛藤に苛まれる十四歳。 良い詩でした。
1ミーハーイーさーん!ありがとうございます!思春期の詩は数多く書いてきましたけどこの「十四歳」が今んとこ、描きたかった事に近付いたかなーと考えています。思春期なんて美しいものではなく(僕の場合ね)生臭く醜いものなのよねーまあ生きていくって行為自体がそういうものなのだけど、性を自覚し性に打ちのめされた時に発情は逆ベクトルに走り出します。何言ってんだか分からなくなりましたが、つまるとこ僕の詩は色々コーティングしてますがドロドロな「怨み節」なのよねー三連目四行目ですねーこれはあれですね、ZONEに入っていて降ってきた感じ…ミハイさんにもあると思うけど、閃きとはまた違う、ここに入ると決まっていたように自然と一節が出現してくる感じですねー「十四歳」書き上げた時泣きそうになりましたもの(泣いてないけどね)以降、三明十種「思春期シリーズ」はまだまだ続きます!
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