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凪いでよ私
凪いだ湖の その匂いに嫌気がさして 少し 細い下流に 漕ぎ出してみた 私は 木製のオールを 少ない筋肉でパタパタさせる 川は とめどなく流れて 私の力など、要らなかったみたい しばらく、流されてきて ようやく広いところに出た 私は その匂いに嫌気がさして 戻りたいって、思った けど。 私の力では、流れに逆らうことは出来なくて いいや、多分凄い力の人でも出来なくて どんどん、ゆっくり、全てがたどり着く場所へ流されていくの だから、その前に私は とびっきりの嫌悪感と、少しの後悔を今 震える身体に知らしめてやるよ 寒くもないのに、震える身体に ああ、凪いだ匂いに 嫌気がさしてしまって 結局また 波に攫われようと 目的もない航海 後悔のないように 目的は持たないよ 願わくは 気付かぬうちに太陽が 私を焼き殺してくれればいい そうすれば もう凪いだ私にも 流される私にも 会わないで ただこの世界を動かす 少しの気体になれるでしょう ああ、私の願いを聞いて 私の願いを 、、 大波に飲まれる、とか 焼かれること、とか 首を絞められる、とか また あなたの上に ぷかぷか浮かぶこと、とか
凪いでよ私 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 488.0
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-21
コメント日時 2025-02-22
項目 | 全期間(2025/04/14現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
おはようございます。 佳いですねぇ。 生きることの嫌悪感が良く現れていると思います。 毎日、とても退屈でした。 私も、 あなたの上に ぷかぷか浮かびたいです。 タイトルの回収の仕方が、 お見事です。
0鍛え上げられた人間の力でさえあらがえない流れへの言葉と 気付かぬうちに太陽が 私を焼き殺してくれればいい どこか勁い自己否定のような感情を察してしまう文。 最後に また あなたの上に ぷかぷか浮かぶこと、とか 他者の存在がすべてカットされている訳では無い匂いを感じました。 素敵な詩を詠ませて頂きました。
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