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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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あか   

全部まとめて土が飲みこめばいい むせかえるくらいに。 たとえば。 たとえば「炭酸頭」 それも気のぬけた。 ぱちぱちする力はあんまりなくて でも。でもなんだかもどかしい。 たとえば「沸騰頭」 それもかさぶた色をした。 別に憤慨しているわけではなくて でも。でもなんだか眠れない。 たとえば「十八ろく時頭」 それも朱く粘着質な。 瞼をこすっていたくなくて でも。でも意味が分からず止まらない。 眩暈に耐えられなくなったのなら そっと首を垂れればいい。 足元に染みていく感触は、 泡で濁って。 ヒリヒリ傷んで。 辛みの朱。 これで分るよ私の朱。 鼻をかすめる潮の香りは 生きて、いる。



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あかく ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 21
P V 数 : 870.0
お気に入り数: 1
投票数   : 4
ポイント数 : 0

作成日時 2025-01-24
コメント日時 2025-02-02
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/02/25現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
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構成00
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閲覧指数:870.0
2025/02/25 13時34分11秒現在
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    作品に書かれた推薦文

あかく コメントセクション

コメント数(21)
テイムラー隆一
テイムラー隆一
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(2025-01-24)

かなりざっくりした印象での感想になっちゃうけれど……かなり硬い古典的な詩という感じがするんだよな、古銭好きさんの作品。 輝きを失ってはいないけれど緑色に錆びつつある感じもある硬貨というか……『痂色』とかって感じに日常的にはひらがなで表現しそうな部分をあえて漢字で書き記したり、『一八時頭』という感じのどこか見慣れない概念をやっぱり漢字で書いたり……。 そして『朱』。『赤』とか『紅』ではなく、『朱』って表現するのが明治~昭和前半のあえて古風さを前面に出した部類の近代詩の精神っぽいなって気がする。 ※僕のはまた別の近代詩の方面

1
紅井ケイ
紅井ケイ
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(2025-01-25)

シュールな詩ですね。 「炭酸頭」「沸騰頭」「十八時頭」…… どれも知らない言葉ばかりで、数日劣等感に悩まされそうです。

1
A・O・I
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(2025-01-25)

造語だけでも十分に意味を成していると思うのですが、その後の説明が加わることで、造語自体の難しさやイカれた印象が薄れている気がします。ただ、それが滑らかさを生んでいるとも言えますし、単に好みの問題かもしれません。詩全体からは淡々とした印象を受けますが、造語や説明が織り込まれ、テーマも明確に示されてはいるので、ひとつのこころみとして面白く読ませていただきました。いろいろ試されているのかなと感じますし、悩みながら丁寧に書き上げた、その想いが伝わってきます

1
おまるたろう
おまるたろう
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(2025-01-25)

未完成なものをあえて無理やり仕上げたような趣があり、その粗さや不完全さに独特の味わいがあります。一方で、巧みさに欠ける部分も目立ち、全体として「面白いけれど、どこか不器用」といった印象を受けました。 特に気になったのは、妙にブツブツと途切れるような調子です。あえて意図的に間を作ることでリズムや緊張感を生むこともできますが、今回はその効果が十分に発揮されているとは言い難いです。あと体言止めも、、まあ、使い方によります(文に勢いがつくこともあるので)が、今回はあまりハマってないと思いましたね。 一自分の感覚や思い込みに固執せず、もっと周囲の環境や現実を観察してみるのも良いかもしれないですね。アフォーダンス理論みたいな話ですけど、「自分の内面」だけでなく、「自分の周りにあるもの」を素直に見つめ、それをありのままに描写するような視点を取り入れることで、新たな表現の可能性が広がるように思います。

1
古銭好き
古銭好き
テイムラー隆一さんへ
(2025-01-25)

お久しぶりです! 確かに今回は特に古風感がでているかもしれません! ありがとうございます!

0
古銭好き
古銭好き
紅井ケイさんへ
(2025-01-25)

一応それらは造語でして笑 効果があったのなら幸いです!! ありがとうございます!

0
古銭好き
古銭好き
A・O・Iさんへ
(2025-01-25)

はい!絶賛まだまだ試行錯誤中です笑  想いが伝わったというのはなにより嬉しいです! ありがとうございます!

0
古銭好き
古銭好き
おまるたろうさんへ
(2025-01-25)

リズムや作風に関する貴重なご意見ありがとうございます! リズムや技法に関してはこれから勉強を重ねてうまくつかえるようになりたいです!! 確かに内面ばかりの詩が今までで多かったので、視野を広げます!

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佐々木春
佐々木春
古銭好きさんへ
(2025-01-25)

面白かったです。古銭好きさんは独特な感性・感覚を持っているのでしょうね。 冒頭から「おっ」って思いました。あと情報量を詰め込み過ぎないところもいいなと思います。 ついついいろいろ書いてしまうのですが、短い分余韻も残るような気がします。 そして、おそらく自分で思っている以上にすでに独特なので、書き方は少し肩の力を抜いてみてもいいのかもしれないと思いました。

1
三明十種
作品へ
(2025-01-25)

たとえば僕は「金槌頭」ですねーあたりかまわず頭をうちつけて眉間から朱を噴き出してマッス!己れの描きたい不条理をdoするかなんスよねー僕も試行錯誤真っ只中ッス!

1
古銭好き
古銭好き
佐々木春さんへ
(2025-01-26)

了解です! 少し癖(?)をぬけるように頑張ります笑 ありがとうございます!

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古銭好き
古銭好き
三明十種さんへ
(2025-01-26)

金槌頭、いいですね!! やっぱり詩に想いを載せるのは必須ですね! ありがとうございます!

0
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
作品へ
(2025-01-31)

良い詩です。 土が全部を飲み込んでくれればいい、と始まり、壮大な大地の脈動のようなものを想像しましたが、第二連から「頭」に焦点が当たる。 第二連のユニークな表現たちは誰もがどこかで経験したことがあるような、それでいてどこか誇張も入っている、頭の中の嫌な泥濘。 そして、目眩に耐えられなくなったなら、頭の中のその「朱」を土に垂らしてしまえばいい、と。ここからなんですが、頭の中の痛みって、案外私たちは気づけないのかもしれません。 悲鳴を上げていたり、危険信号を発していたとしても、ただ「もどかしい」、「なんだか眠れない」、「いたくなくて」、など鈍感に思ってしまう。だから、身体と意識がズレていき、こする手は「止まらない」。 その朱を外に出してみることで、やっと「ヒリヒリ」とした痛みを感じられる。 ここで、第一連と最終連を見比べると、第一連では少し自暴自棄のような、「むせかえる」苦しさがあるのに対して、最終連では鼻から楽に息が吸えているようで、生きる潮の香りを嗅げている。 ちょっと、良過ぎる詩ですね。感服しました。

1
エイクピア
作品へ
(2025-02-01)

朱くと言うタイトル。「あかく」で「朱く」と変換できるとは初めて知ったような。「炭酸頭」「沸騰頭」「十八(ろく)頭」。辛みの朱。私の朱が解かると言う一行に、詩を盛り上げる要素が隠れて居ると思いました。

1
秋乃 夕陽
秋乃 夕陽
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(2025-02-01)

「炭酸頭」「沸騰頭」「十八ろく時頭」、おそらくそれらの頭は実在する者に対する皮肉や批判。 これらを振り返りながら自分自身の「朱」も振り返りながら「生きている」ことを実感しているように感じました。

1
古銭好き
古銭好き
熊倉ミハイさんへ
(2025-02-02)

お褒めにあずかり光栄です! ここまで深く読んでいただけて感激です(;ω;) ありがとうございます!

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古銭好き
古銭好き
エイクピアさんへ
(2025-02-02)

 あか というにもいろいろな あか がありますよね!!   あか も200色あるのでしょうかね…?笑 ありがとうございます!

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古銭好き
古銭好き
秋乃 夕陽さんへ
(2025-02-02)

とてもいい解釈ですね!! 生きてて苦痛をぜんぶ放出するのって容易じゃないですよね… ありがとうございます!

1
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2025-02-02)

こんな詩、はじめて見ました。

1
古銭好き
古銭好き
田中宏輔さんへ
(2025-02-02)

新しい切り口から私は書けたでしょうか?! 気にいっていただけていたら幸いです! ありがとうございます!!

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秋乃 夕陽
秋乃 夕陽
古銭好きさんへ
(2025-02-02)

確かに。 生きているうちに苦痛をぜんぶ放出するのは容易ではないですよね。 どれかマシなものを選べたら良いのですが。

0
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