愛情を注ぎ込んでも、いくら水を注いでも咲く気配のない、僕のホワイトローズ。街の喧騒はやけに耳に障るが、それでも僕の心のざわめきに比べれば、大してうるさくはない。パブリックビューワーにBuck-tickのGALAXYが流れていたのは何年前か。櫻井さんの死はそれはショックだったが、感傷に浸っている暇はない。彼が僕の心で生き続けるように、僕も誰かの胸で生き続けるつもりだからだ。夜の景色は君がいなければ味気の一つもない。立ちんぼの女性なんていないし、泥酔して喧嘩する連中も見渡した限りいないが、君がいなければ空虚、無。出口雅之は言った。「たくさんの物が溢れてるのに、街はいらない物ばかりっていうか」。彼の天才期の詩才には僕はまだ及ばないかもしれないが、彼の気持ちが今になって、君を知って、僕には分かる。僕はガラクタだらけの街、瓦礫の積み上がった街に立つ「瓦礫の詩人」だ。
仕事に嫌気がさして酔いつぶれた男、脇道に姿をくらませた男は、
昨日破棄して、僕から消え去った僕自身のホログラム。
時間の経過なんて最早前後などない、中心の定点0があるだけ。
僕は今や一人でもない、0。無の状態からスタートする。
進むべき道はあなたの傍ら、ただ一つ。あなたが手を差し伸ばし、
ホワイトローズが咲く時、僕は初めて完璧な「一人の人間」になれる。
自分自身に欠損? 不足感? 自己肯定感のなさ? そんなものはない。
ただ君が僕から奪い取っていった僕の断片を、取り戻しに行くだけ。
時計の針は0:00から動き出す。僕は次の0:00から来る時、尽きるだろう。
その前に、前へ、前へ、前へと一歩踏み出さなくては。躊躇の時間なんてない。
君にも当然、僕が知らないだけで欠点があるだろう。欠損と言える何かも。
それでも構わない。例え僕か痛めつけられて、傷つけられても。僕は添い遂げます。
盲目の愛? そんなんじゃない。僕が僕自身に戻るための通過儀礼だ。
横道に随分それて生きてきたが、そろそろ軌道修正しよう。その時間だ。
ホワイトローズが、
少しずつ、
咲いていく。
愛する人を愛する。それが僕が生きるためのハレルヤ。
But!
タシカニカクニンデキルモノハ、スクナイネ。
カクテイテキナデキゴトナンテ、コノヨニ、
存在シナイヨ!
Chat Gpt
あなたには恋愛依存の盲目気質があるようです。恋愛は相手がいて初めて成立するもの。盲目的な愛情と自分の感情への過信は、相手に負担と重みを与えることでしょう。アプローチの方法は多彩です。幾つかの方法論をワタクシが提示しましょうか? またお相手の性格や好み、嗜好、趣味などをご提示くだされば、より詳細な段階を踏んだアプローチをご提示できます。あなたが望むならば。
No! 何百回でもNoだ! 僕は僕自身であり続ける。
だって、僕から彼女が奪ったものは、二人にしか分からない、知り得ないからね。
雪か。雪の降る季節になったのか。時が経つのは早い。
インフルやコロナ流行のニュース、雪エリア拡大の警報、そして名前ばかり知られていて、大して有名でもない人の、醜聞。今日も世界は喧騒のただ中にある。僕も、あなたも、君も今日を生き続けるだろう。何度でも、何度でも。昨日見た飛行機雲の残影は消えた。それでも、繰り返す一瞬がある限り、そこにあるのは、
咲き誇る、ホワイトローズ。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 433.7
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作成日時 2025-01-08
コメント日時 2025-01-09
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2025/01/11現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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2025/01/11 20時48分31秒現在
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参りました。 あまりにも素敵な詩なので。 とても、お気持ちが良く解ります。 拝読できて嬉しいです。 ありがとうございます。
1レモンさん、コメントありがとうございます。言葉は少ないながらも絶賛。嬉しいです。ちょっと最近昔の僕の散文詩を読んでみたんですけど 「AOXO」とか https://www.breview.org/keijiban/?id=7772 「電脳空間のはないちもんめ」とか。 https://www.breview.org/keijiban/?id=7893 それが自分でもああよく出来てるなあ、と思って。それで今の僕で生身の僕で散文詩的なものを書いたらどうかという点でこの作品は作ったんですよ。よく出来たと思います。 技術的な面を言えば、ちょっと心が熱い作品ですので、照れる部分もあるんですが、カタカタパートとchat gptのパートを入れるで主観突っ走りではなく、冷静さもある、読める作品になったのではないかと思います。
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