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entre chien et loup
想像力粒子A】 いけぶ黒い赤坂 ㌧㌧と シンゴジラ渡る 流星 それを /創造する あなたは私を想像する 大気圏に衛星から粒子を突入させて 私たちは流れ星を作る 「観念が先走っている」 「並走者は」 「兵器?」 「雲」 みんなの足跡と一緒に渡さないで 砂の女に対するオマージュ】 あるイスラエル人が言った あの日本人作家のイメージには驚嘆したと 何もない砂漠、砂嵐、蟻地獄、女 それが彼を惹きつけたのだという その彼とは新幹線で出会った 私はパーティーでのかい君との ポケモン遊びに夢中になっていた かい君はお台場で遊び続けていたという 折しも阿蘇山の噴火から逃れ プルーストを読みながら 新幹線で東京へと移動していたイスラエル人 彼の目にどんなイメージが映ったか 私はイメージの氾濫の時代を感じたのか 私は詩を世界に浸透させられるだろうか 私は北島のように逃げ出すだろうか 私は飯島のように沈黙するだろうか 二つの島が重なるように時を救えよ 砂時計の中の女よ ビリー・ジョエルは超特急の夢を見るか】 バスが着く 僕は酔っ払いを掻き分け 新幹線に乗り込む 時刻は22時11分 お新香という言葉を教えてくれた人のもとへ 帰っていくのだ 23時36分に迎えに行くからね メッセージを送る彼女 僕は返す 23時36分に僕がそこに居られるように祈っていて欲しい そう 僕は教授にメールを送り パソコンを研究室から持ち出し 時速200キロで彼女の元へ帰る途中なのだ どうかその速度を維持したまま 僕のことを誰も記憶しないで欲しい ビリー・ジョエルは超特急の夢を見ている その夢から僕はいなくなるだろう 水槽の中のアインシュタインの脳も夢を見ている その夢からも僕はいなくなるだろう 彼女は時折僕の夢を見る その夢からも 僕はいなくなるだろう そしてすべてが終わった後で 僕の腐った骨肉は異邦人たちに発見され調査され 夢ではなかったことがわかるだろう そう、僕はいなくなるのだ 覚悟は決めたのだ どんな永遠も無もそのことは口にできない 観念に唇はないからね だから口づけするしかない 夢の中で 携挙】 如仏の判決 柿のガラス張りの部屋 緑の特急 縁 鴉 王になれ王になれ応仁の乱 六根清浄 櫓で引き裂かれた石目色の空 I like a roring stone. 新世界よりがかかり出す、蒸気機関の音で I like a roring stone. I like a roring stone. 沸々とわしはわし上がる湧き上がる涙がる泣きがある破断面測定器により森林の生活を/雨を・山火事を・月の満ち欠けを読み解く スルメイカ並みのシュールレアリスと尻尾の付け根に住めばいいか 空海 ドストエスキモー 回帰】 おおベルフェゴール素数の美しい均等性よ お前の思い煩うことなく見開かれた目の中は 光の一つも靴の中に落ちて滞るだろう 世界像を塊のようにすり替える静かな時間帯 虹彩の向こう側に見える古い地平 そのまた向こう側にある 蒼さの立体 おお呼吸よ おお呼吸よ おお呼吸よ お前はいつだって届かない あなたの元へ キスのときしか いやキスのときさえそうだ 何か! 何か! 何か! 何か! 何か遠くで素っ飛ばしてきたような顔で こちらを振り返らないで 反響】 運河すべての偶然を決める これだけでは無内容なので (胸板を) 背びれのように翻し 翻案する汽水湖のざわめきを(潮騒を) 函南だ! 地名論2を僕は描こうとしている 不思議な不思議な国のアリスで 漠然としたサイバーパンク 迫りくる魔の手 矢田じゃなくて矢口じゃね? じんかさんですか? ジンギスカン! 汗の匂いでベトベトン㌶ トルエン劣る円 社会人は新しい 概念 なのだろう 反響を聞きたかったのに 絶望を訊いてしまっていた パラレルポエム】 私たちは鳥であり、花であり、木々である。私たちは分化し、成長する。すると鳥は水の中を泳ぎ、深く潜るようになり、やがては溺れて死ぬまで進化する。花はもはや虫たちを使って養分を取ることをあきらめ、空を飛ぶ鳥を捕らえて溶かして吸収するようになり、木々は緑を捨てて青空へと溶け込むような青色に発光するようになる。ここには私たちしかいない か なんとかなるか メヤモ・ペテロ 矢口蘭堂 電撃文庫と結婚した 霞 が咳の パラレルポエム というわけで私たちは深夜帯の言葉となり声となり空となり熱帯となり艦隊となり花粉と視線による銃撃戦を行う。私たちは手足を伸ばす。大の字になって電車の中で横たわる。すると人々はそれを踏んでいくのだが、それは私たちが鳥であり、空であり、花であり、木であるからで、すなわち空間であり、コスモポリタンであるからだ。サバルタンであるからだ。不思議なポッケで叶えてくれる恫喝(地走りのように声は澄む)その色は何色だ。言葉になら、かりがねが効いてるよ。海の中の言葉。陸の上の言葉。その対比。 entre chien et loup】 黄昏時とはよく言ったものだ 言葉が沈んでいく品川駅の構内で けたたましいアナウンスとともに ジリリリリリジリリリリリと サイレンが鳴る 悲鳴が聞こえる サリンが撒かれたサリンジャー おお ああ 神様の震え そして愉快 記憶 僕らは夢の通路に立ち止まり 春風に物思いました 夏の夕闇に 捧げられた供物 いや貨物かしら 煮え湯のような行為に 滾らせなさ い 沈める寺の引用 悲しいかな 世界はあなたの顔を忘れている だが 構わないのだ ライムを踏む 歪んだ文字の配列 マグマであくまで トランペットの練習に付き合わさ れて れてて れてててて 韻 in すごい韻律になればいいのさ 春香さん、あなたはゼーバルトの 記憶から彼方に燃える旅人だと 水辺の森 みんなが耳を塞ぐ 不作 アイシング 疲労骨折 国家 不作 不作 不作 不作 不作 不作不作不作不作不作 爆風よ、瀑布よ、爆発せよ、砂漠!
entre chien et loup ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1004.1
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-03-01
コメント日時 2018-03-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
以前、『英語クリーシェ辞典』について書いた書評をここに掲載したことがあるけれど、ことわざや紋切型の表現も日本語のそれに置き換えずに「そこの国のイメージを引っ張ってくる」ほうが面白い場合も少なくない。フランス語にentre chien et loup(犬と狼のあいだ)という表現がある。キマイラのような動物のことではなく、犬と狼とのわかちがたい時刻、いわゆる「黄昏時」を指すことばである。アーティストのローザ・スコットさんは自分の作風をentre chien et loupという言葉で表現している。 「Entre chien et loup(「犬とオオカミの間」または「たそがれ時」という意味を持つフランス語)は、いろいろな形で私の作風を表現するときに使われる多層的なフランス語表現です。その言葉は、一日のうちの特別な時間帯を意味しています。犬とオオカミとの区別がつかないほどに辺りが暗くなりかけたころで、夜になる前くらいの時間帯のことです。明るさの程度がどのくらいかということばかりではなく、「慣れ親しんでいて心地よいものvsよくわからなくて危険なもの」との境目をも表しているのです。それは、希望と恐怖の間にある不確かな仕切りでもあるわけです。 私は、芸術との出会いがもたらす明快さやあいまいさ、即時性に関心があります。自分の絵画は、ロマンチックな風景を表し、また、はかなさや傷つきやすさ、勇気という観念に触れる心の風景だと思っています」 日本語でいえば、黄昏時というよりも「逢魔が時」といった感覚により近いだろうか。 http://d.hatena.ne.jp/qfwfq/touch/20140511/p1 タイトルの意味調べたら面白かったです。タイトル面白いなぁというか、やっぱり僕にとってはですけれども、翻訳は翻訳されたものを読むより、翻訳する行為の方が面白い。最果タヒも『獣か星になる季節』みたいななんかの諺みたいなのタイトルにして小説書いてたように思いますが、諺というのは、各言語にているものがあると思いますけれども、その表出の仕方が異なるというところがいいですね。 ということをみていくと、でもこれは僕が勝手に調べて思ったことか、とりあえず本編では黄昏時なわけですね。全般的にマジでやってるのかギャグでやってるのかあんまり境目がわからんので、真面目に読むべきか読まないべきか、みたいな所の判断がつけづらい。笑えるかというと笑えないし笑うべきかというとそうでもなさそう。長すぎるともおもうけれど、短いと多分繋がらないだろうとおもおもいます。音の重なりも雑に思う部分もありますが、韻を重ねるための音と、意味をずらし重ねるための音、イメージの繋げながら少しだけ重ねている音など、使われ方は多様でもあるとおもいます。/が流星に見えてくると面白いし、それらを想像するで広げていくのも面白いというよりは、そうだなぁという感じがします。 端的に言いますと、好みのフレーズとそうじゃないフレーズと、乗れそうな所でコケるフレーズがごっちゃ煮。付き合うには体力が入ります。 なんとかなるか メヤモ・ペテロ 矢口蘭堂 電撃文庫と結婚した 霞 が咳の パラレルポエム とかね!! 正直タイトルがかっこよすぎて出落ち感あるよ。今すぐ使いたいくらいだ。後は割と朗読で聞いた方が付き合い方わかるのかもしれない。 他の人の読みも見てみたい。一人で読むのは正直無理だし、何よりもったいなく思います。黄昏時の解釈から攻めていっても面白いのではないかなぁ
0以前、『英語クリーシェ辞典』について書いた書評をここに掲載したことがあるけれど、ことわざや紋切型の表現も日本語のそれに置き換えずに「そこの国のイメージを引っ張ってくる」ほうが面白い場合も少なくない。フランス語にentre chien et loup(犬と狼のあいだ)という表現がある。キマイラのような動物のことではなく、犬と狼とのわかちがたい時刻、いわゆる「黄昏時」を指すことばである。アーティストのローザ・スコットさんは自分の作風をentre chien et loupという言葉で表現している。 「Entre chien et loup(「犬とオオカミの間」または「たそがれ時」という意味を持つフランス語)は、いろいろな形で私の作風を表現するときに使われる多層的なフランス語表現です。その言葉は、一日のうちの特別な時間帯を意味しています。犬とオオカミとの区別がつかないほどに辺りが暗くなりかけたころで、夜になる前くらいの時間帯のことです。明るさの程度がどのくらいかということばかりではなく、「慣れ親しんでいて心地よいものvsよくわからなくて危険なもの」との境目をも表しているのです。それは、希望と恐怖の間にある不確かな仕切りでもあるわけです。 私は、芸術との出会いがもたらす明快さやあいまいさ、即時性に関心があります。自分の絵画は、ロマンチックな風景を表し、また、はかなさや傷つきやすさ、勇気という観念に触れる心の風景だと思っています」 日本語でいえば、黄昏時というよりも「逢魔が時」といった感覚により近いだろうか。 コピーアンドペーストの中で引用マーク切れちゃったぽいのでつけ直します。連レス失礼しました。
0サーシャ・ソコロフの小説のタイトルでしか知らなかったのですが、entre chien et loupはそんな意味だったのですね 不学 調べてみるきっかけになりました ありがとうございます とても好きな作品でした はじめ、あざやかに変化してゆく色彩がゴダールの映画のようだなあと思ったのですが、すすんでいくうちに、巨大なものと小さなもの、ささいなことと壮絶なことのダイナミズムというか、カメラワークにつよくひきこまれ、滝がながれおちるように、気がつくとよみおえていました。 「携挙】」「反響】」は、もっとながくよみたいとおもいました でも最後の行はやっぱり「気狂いピエロ」みたいだなあとおもいました
0百均くん、どうもありがとう。 これは随分前に書いたものをつなぎ合わせて一つの世界観にしたものなのですが、タイトルが刺さりますよね。こんなに刺さるタイトル、自分でもよく見つけたなと思います(たまには自分を褒めることも必要)。タイトルかっこよ過ぎて中身入ってこないのは、多分横文字好きな日本人気質も関係しているのかも。私には横文字はちゃんとした記号の羅列ですが(意味はちゃんとある)。 てんぷらさん、どうもありがとう。 この頃の一連の作品群を自分で見ていると、一つの一貫したテーマを持っていることがわかります。今カクヨムで連載中の小説にもつながっている気がします。
0共有する知識が少なすぎてほとんどが像を結ばなかった、というか、よくわからなかったのですが、冒頭の〈いけぶ黒い赤坂〉の黒だけど赤という色のイメージと、〈反響を聞きたかったのに/絶望を訊いてしまっていた〉という行が頭の中で反響するような気がして好みでした。それと、〈砂の女に対するオマージュ】〉というのは安部公房ですかね。 全体的に、放送が終わってしまった深夜のテレビの砂嵐を眺めているようで、何かが映りそうだけれど映らない、でもじっと見てると何かに見えてくる、みたいな感じでたのしみました。読むたびに見えるものが違うがしれない。
0こうだたけみさん、どうもありがとうございます。とても素直でいい感想だと思いました。 花緒さん、どうもありがとう。花緒さんにしては珍しく短いコメントですね。間違って投稿したのではないかと思うほどです。別に私はコメントに具体性は求めたりしないので、それならそれでいいと思いますが。
0kaz.さま、こんにちは。 タイトルの奥深さまでは、まだ到達できませんけれども、ふと手に取って開いた詩集だとしたら、間違いなく買います。 】で、見開き2ページ。縦書きを想像してしまいます。 途中。スルメイカに襟首を掴まれましたが、わたしとしましては、マメイカもシュールかなと思いました。 楽しかったです、ありがとうございます。
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