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3篇『青空』『All right』『ふり』
『青空』 十年も一緒にいた青空が 遠くに行っちゃって 帰ってこなくなった いつも上を向いて探してるけど いろんな青空がいるから どれがどれだか分かんない 今頃ほかの青空と遊んでるのかな あんまり遠くに行かないで欲しいな 『All right』 鏡を眺めると 顔が光に包まれていた まるで白い電灯 洗ってもこすっても 取れないのは光のまぶしさ 逆に輝きを増して ピカピカになった ふいに どこからか 小バエが飛んできた 顔の光の周りを浮遊されたあと 「あ、ここは俺の居場所じゃない」 と言われて 小バエが どこかへ飛び去るのを見送るしかなかった まぶしい 目がまぶしい とりあえず サングラスを掛けるとしよう 『ふり』 詩人のふりをすることに 疲れたから 疲れた詩人のふりを することに決めた もっと疲れるハメになった ふりが、ふりふり ふりふりが、ふりふりふり ふりふりふりが、ふりふりふりふり 猫がじぶんの尻尾を追いかける ぐるぐるぐるぐる なにも変わらない日々のふりをする
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3篇『青空』『All right』『ふり』 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 379.5
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-12-01
コメント日時 2024-12-03
項目 | 全期間(2024/12/05現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんにちはー随分と肩の力が抜けた筆致のものですねーなんていいますか楽には決して書けないもんですよねー感じたものそのままなんて難しくて書けませんよねー詩句八苦して、それでいいんだと思いますねー試行錯誤、僕も僕のスタイル日々模索中ッス!疲れた詩人のふりはまじ疲れるよねー
0こんにちは。 今回の作品では、日常的な言葉を使い、より軽やかな筆致で詩を書くことに挑戦したいという気持ちがありました。肩の力を抜きつつも、手を抜いているわけではありません。どの詩も想像の産物に過ぎませんが、それでも実際の出来事が反映されている部分もあります。特に『青空』については、実話を基にしています。ただし、私が創作する上で原動力としているのは、自分自身の人生の断片を散りばめることではありません。私の人生はあくまで背景に過ぎず、その背景から自然に滲み出るものが、結果として作品に影響を与えているのだと考えています。 自分の感じることを詩にするというのは、思った以上に難しいことだと実感します。ふと、ペソアの言葉が思い出されました。 「一流の詩人は自分が実際に感じることを言い、二流の詩人は自分が感じようと思ったことを言い、三流の詩人は自分が感じねばならぬと思い込んでいることを言う。」 この言葉には深く考えさせられるものがあります。私自身、このどれにも当てはまらないような気がしますし、ペソアの言葉が彼の個人的な考えに過ぎないことも感じますが、それでもどこか心に響く部分があります。 スタイルの完成を目指すことは確かに大切ですが、それを固定化してしまうつもりはありません。私は、常に様々な形式のバリエーションを模索し、それを実際に取り入れながら実践し続けていきたいと考えております。 疲れた詩人のふりをするのは、確かに疲れるものだと思いますが、そんな奇妙な存在も面白いのではないか、と考えながらそのように書いてみました。
1疲れない詩人、というのは、語義矛盾の気がしますね、大げさか。 言葉が自由にしっかり使われているので、一定以上のレベルにあると思います。 光のまぶしさが記述されている個所などが、好ましいと思います。
1ちょっと前の一行詩のときから、 先月のコスモスから、 こころみの方向性が面白いと思っています。 ただ、まだまだ小噺風なところがあるので、 ここから、どこまで刈り込めるか、 もっと短くなって(ある意味では、きりつめていければ) もっと面白くなるのでは、と考えます。
0こんばんは。 疲れない詩人。なるほど、その発想は私にはありませんでした。逆転の着想として非常に興味深いですね。もしも私が「疲れない詩人」という考えに至っていたなら、そこからさらに物語や詩の世界を広げることができたかもしれません。実に面白い視点だと思います。 今回の作品が黒髪さんの審美眼にかなうものであれば、これ以上の喜びはありません。ただ、『All right』という詩の中で「光」という言葉を三度使用してしまった点が少々気がかりです。しかし、それもまた私の書いたひとつの形として、あえて手直しをせず現行のままお届けしようと思います。
1こんばんは。 あらゆる試みに楽しく挑戦させていただいております。その姿勢を評価していただけたこと、大変嬉しく思います。ただし、知的な挑戦や膨大な知識を要する試みについては、私の能力の限界を感じることもあり、どうしても限られた範囲の中でしか遊ぶことができないのが私の弱点でもあります。 今回の作品では、小噺のような軽妙なスタイルを理想として掲げ、消費される芸術という形態もあってよいのではないかと思いながら、軽い気持ちで読まれることを意識して書きました。とはいえ、これでも削れる部分は可能な限り削り、無駄を省く努力をしたつもりです。しかし、軽い筆致を追求したこともあって、さらに切り詰めることは私にとって非常に難しい課題です。まだその域に達していない私の未熟さの表れなのでしょう。今後も精進を重ねていきたいと思います。 今回のような作品のストックはまだ多く控えており、次に投稿予定の作品も三篇を纏めたものとなっています。ただし、今回は比較的短いものが中心でしたが、次回の作品はそれよりも少し長めの内容となっております。今回いただいたおまるたろうさんのアドバイスを踏まえ、次回の投稿作品についても改めて見直しをしてみようと思います。
0疲れた詩人のふりをしてふりふり、猫がじぶんの尻尾を追いかけるようにぐるぐるしてなにも変わらない日々のふりをしていたら、いつかは本当につかれも憂も脱ぎ去った詩人になっているかもしれない。
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