早朝の飯田橋駅ホームで
警察に保護された
黄色い線の前で
放心していたらしい
係官の取り調べにも
まったくの上の空
妹が駆けつけた昼下がりには
親指の爪を嚙みちぎっていた
どのみち残されているのは
付録みたいな余生だから
辛い仕打ちには一通り遭った
あとはお迎えを待つばかり
新宿駅に着いたら
トイレの中に立てこもって
両親の眼を盗んで
改札口へ逃げ込んだ
病院と実家との往復
自傷と薬漬けの日々
心安まる居場所は
東中野の安アパートだけ
差別されても友達作った
虐待されても恋人許した
洗脳されても仕事続けた
魔法が解ければ元の木阿弥
団地の十一階の外廊下から
夕暮れの郊外が見える
ぎざぎざになった爪を嚙むと
手すりの上に立った
ここは一体どこなんだろう
私は一体誰なんだろう
電車はどうして来ないんだろう
心に「死ねスイッチ」の入る時
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 142.6
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-15
コメント日時 2024-11-15
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/16現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
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前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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閲覧指数:142.6
2024/11/16 02時17分36秒現在
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これはコメントは慎重に書かねば、と(ならコメント書くなよってユー話ですが、でもこの詩には何かしらコメントしておきたいなーと思いまして)前々作のカラオケボックスの詩を再読してこの「からっぽの世界」拝読しましたよーこれが回想であられることを願ってやみませんが、なんですかねー紅井さんに「読みましたよー読んでいますよー」って事を伝えたかったのですよ、はい。20年前も、10年前も、今現在も特にNET詩界隈では傷だらけの詩が産まれては流されて産まれては流されての繰り返し、まあ僕もその中のひとりなんですよねー1960年代後半に活動していた早川義夫率いるジャックスが「からっぽの世界」って曲やっていましたねーまた多弁のわるいくせが出てしまいました、はい。
0迫真、と存じ上げます次第でございます。 記述になられた感覚は――過去のものであれ現在のものであれ――、何処まで行こうとも(多分)消えませんよ。 それは、私自身の精神も、同じ処を漂泊しているからでございます。 われわれを地獄に貶めた、貶め続けるものの正体を、佳く見極めなければなりません。 それは「豊かさ」の雁衣を纏った「貧しさ」であり、「自由意志」の袈裟を纏った「操り人形」であり、「保護」の警官服を纏った「収奪」であり。 或は、「大義」の法衣を纏った「悪徳」なのかも、知れません。 生存の本質は、「殺害」なのであると致しましても。 即刻過剰な「殺害」畢竟「競争市場」なり某かの「構造」へと駆り立てる思考からは、距離を取るべきでございましょう。 復讐には、未だ未だ猶予が、残された時間がございますから。 憎しみを――作品を、御深めになられる事を推奨致します次第でございます。 自由の敵に、自由を許すな。 是非、歌誌「帆」へと――その時が満ちましたならならば――ご応募を下さいます様に、お願いを致します。
0やるせない気持ちが胸に迫ります。生きている意味を探している多くの人たち、その懸命な 生を、何ものも否定できません。生きがいを見つけるなら、どんなことが待っているのでしょう。 世の愛や、希望が、勇気を駆り立てて、生きることが無駄ではないと感じるようになれるよう、 修行を続けるべきだな、と私は感じます。切ない気持ちに胸をふさがれて、嘘ばかり繰り返した 人生も、もちろんどんな人生も、今から救っていけるのでしょうね。
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