山葡萄に覆われた中に、枯れ草の巨大な山がある大きな家。中に入ると、枯れ草の山から、痩せてはいるが美しい少年が現れた。ウィルスの襲撃で滅びた村の生き残りであった。そしてその美しい少年は、私が持っているのと同じお守りを持っていた。
その少年は
「同志よ。私はさすらいの神と母の間にできた子だ。四方の海から魔物が来て村は滅びた。私は神の子だからこうして生きのびている。私はこれから神のもとに登る」
と言ってお守りを差し出した。
私はそれをもらって帰路についたが、もう日が暮れかかっていたので、川沿いの森の中で一夜をあかすことにした。いつものように焚き木を集めて火をおこし、なんでも知ることのできる預言夢を天照らす国と根の国から呼び出し、夢の中で真実を明らかにすることとした。
私が寝入ると、すぐに神が現れて告げた。
「大いなる国に挟まれた日の本は水平には身動き出来ないから垂直に行け。天照らす国と根の国の間を取り持つキューピットになるのだ。そうすれば、根の国から天照らす国へ水柱がたち、それらが日の本を取り囲み、どこからも襲撃することは出来なくなるであろう」
それから幾万年が過ぎ
日の本には無数の水の柱ができ、それらが天空を支えている。
人々はそれを滝と呼んでいるという。
作品データ
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作成日時 2024-11-07
コメント日時 2024-11-11
#現代詩
#縦書き
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2024/11/15 13時19分09秒現在
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もっと長く書けばきっとおもしろいと感じました。
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