光について - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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花骸

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すごい

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光について    

真夜中、僕の部屋より すこし明るい夜空 とても寒い国に住んでいた 友だちが見たオーロラ あるいは白夜 昨日わたったセーヌ川 鴨川にあふれた桜のはなびら レンズフレア 昼の東京ではなく、昼のパリ 夜のパリではなく、夜の東京 未明に満ちるしずかな青さ 粒子と波動の二重性 朝陽が差しますようにと もらった名前 会ったことのない人が書いた詩を 印刷したうすい紙 を 空にかざせば 明るいことだけが分かる 明るいことだけが、分かる



光について ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 15
P V 数 : 1200.8
お気に入り数: 1
投票数   : 7
ポイント数 : 0

作成日時 2024-11-02
コメント日時 2024-11-17
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:1200.8
2025/04/10 11時13分23秒現在
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    作品に書かれた推薦文

光について コメントセクション

コメント数(15)
おまるたろう
おまるたろう
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(2024-11-02)

「佇まい」 思い出す、想起する、力とでもいいますか、 やはり、ぜんぜんものが違いますね。 少なくともネット詩界隈では、ですが、 九十九空間さんは最も強烈に「クオリア」の力を持っている書き手でしょうね。

1
rona
rona
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(2024-11-02)

美しい

1
テイムラー隆一
テイムラー隆一
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(2024-11-02)

九十九さんは不思議と情景として光を使いこなすのが上手い気がする。

2
ryinx
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(2024-11-04)

きれいなイメージが描写されていますね、 - レンズフレア - 印刷したうすい紙  うっすらとした、うすい膜を透過したような光を感じます、

1
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
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(2024-11-13)

「粒子と波動の二重性」 物理現象の名前だけをここにポンと置くこと、この行に置いたことで別の意味が加えられてるなと思いました。 強い光を見た後に目を閉じた時に見る、陽性残像のような追憶が詩の前半。記憶というものにも、粒子と波動の二重性がある、と言わんばかりの展開でした。すべての場所に変わらず差している光に、感謝しているような。 そこから後半、一枚の手元の紙に立ち返る。その紙を透過してくる光の明るさに、何を思うか。そこは描かずに余韻を残す終わり方です。人によっては、光に対するさらなる感謝、もしくは、詩の文字たちの儚さなどにも目を向ける人がいるかもしれない。 良い詩でした。

1
三明十種
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(2024-11-13)

著者の素性背景ましてや年齢とか知らない分からんのだが多分きっと若い人なんだろなーと(間違っていたらごめんなさい。)みずみずしさがにじみ出てるのよねーいい詩だなーと思いましたよーいやぁ眩しい眩しい

1
作品へ
(2024-11-13)

お上手ですね。端正な詩です。優等生なのでしょうね。いい子のような詩です。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
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(2024-11-14)

お若い。という先入観を抜いて読んだとしてもその文体の瑞々しさは伝わるものですが、敢えて言わせてもらえば~あるいは白夜~のあるいは。この接続詞ひとつだけで短詩には致命傷にもなると私は思うのです。白夜だから景色にどう影響があるのか。(私ならばですが、白夜に映し出される薄い影を表現したいかなと)~少し考えれば表現方法はいくらでもあります。

1
黒髪
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(2024-11-15)

ツイッターでは真に失礼をいたしました。 主体の透明性、透けるような視覚をもたらす言葉、とても麗しいと思います。 この詩の上に、さらに経験を積んで行けば、かなり高く飛べると思います。 人生の若年期での厳しい困難にも負けず、逆にそれを糧として表現行為を続けることに、 人から認められる認められないというところを超えた価値を、ご自分で実感されていますでしょうか。 このようにして文学は生まれる、才能と周囲の条件と、努力によって、より高く飛ぶ 行為を続けられるといいでしょう。現実と詩との接点が、より多く結ばれるようにと思っています。

1
九十九空間
九十九空間
おまるたろうさんへ
(2024-11-17)

コメントありがとうございます。おまるたろうさんに褒められると、ひときわ嬉しいですね。

0
九十九空間
九十九空間
メルモsアラガイsさんへ
(2024-11-17)

コメントありがとうございます。主旨が汲み切れませんが、糧にさせていただきます。

0
九十九空間
九十九空間
黒髪さんへ
(2024-11-17)

いえ、お気になさらず。お褒め頂きありがとうございます。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
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(2024-11-17)

汲み取れない。というのは仕方ないのですが、昼の東京ではなく、昼のパリ、夜のパリではなく、夜の東京~というこの違いはなんだろう。後半はあたまに描いた情景に語らせている。これは表現的にも優れている。真夜中、僕の部屋より、少し明るい夜空~ 実際に寒い国でもなくパリでもない。夜の東京?あたまの中で思い浮かべているのだから、せめてそこは寒いという肌質感を覚えさせておくれ。という読み手の思いからなのです。

0
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
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(2024-11-17)

まあ、でもね、あなたの作品あちらでも読ませてもらってるが、男の子(実は?笑)にしては瑞々しくて初々しさも感じて懐かしさが思い出されてきて、すごく勉強になるのです。初心。忘れている何かを。あたまや手癖に頼ってはいけないな、という感覚を呼び起こされる。これから技術的にも力を付けていかれるのでしょうが、頑張ってください。

0
エイクピア
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(2024-12-10)

粒子と波動の二重性は量子力学でしょうか、詩に異化作用を持ち込もうとしているかのように感じます。セーヌ川の登場。鴨川の桜のはなびら。夜のパリではなく、夜の東京。昼~バージョンもあり、「パリ」と「東京」を書き写し間違えてしまいそうな詩行だと思いました。

0

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投稿作品数: 2