友達と遊ぶようになって
学校に一切行かないモードになったのね
まあ遊ぶって言っても
一緒にボーッとしてるだけなんだケドさ
遊ぶ場所はブクロだったんだケド
外に友達ができるようになると
夜まで一緒にいるでしょ
したら朝なんて起きれないし
普通に学校に行かなくなった
勉強嫌いなんだもん
勉強したくないでしょ
朝起きたくないでしょ
学校行く時は朝の七時半くらいから
マッハで鬼登校しなきゃいけないんだケド
そんな時間に起きれるわけないのね
だから絶っ対っ昼までガン寝してた
ちょうどガングロとか流行ってて
可愛いなと思ったから
ウチも日サロで同じように黒くしてた
ヤマンバとかマゴギャルとか言われてたね
お金はね全部親から貰ってたよ
お金がなくたったら
チョーダイって貰ってたから
月に幾らとかわからないケド
一日一万は貰ってたから
最低でも三十万以上だね
服も買って貰ってたから
全部で五十万くらいじゃないの
でもねブクロじゃサンシャイン通りあたりで
ボーッとしてるだけなんで
たいしてお金かからないのね
みんなでツルむと自然と楽しいじゃない
たくさんツルむ日は
十五人くらいは余裕でツルんでたかな
タメのコもいればそうじゃないコもいて
楽しければ別に誰でもいいからさ
ギャル系以外のコとも普通にダベってたよ
ゴスロリとかバンギャとか不思議ちゃんとかね
ウチら的には害さえなければ
気にしないし何でもいいよ
あーそーゆーね
アンチみたいなのとは違くて
髪とかメイクのこととか言われるのが
ウザかっただけなのね
あとスカート丈とか
中学ってチョーうるさいじゃん
スカートが長かろうが短かろうが
はぁ?ってカンジ
でもヤマンバ化してからは
誰からも何のリアクションもなくなって
放置プレイされてた
ジモトでもハブられてた
高校は行くだけ無駄だと思ったのね
てか絶対に行かないのにお金だけかかるんだしさ
ウチとしては親孝行のつもりだったんだケドね
キャハハハ
元々何もないから
学校辞めたらどうしよう的なのはなかったよ
辞めたからって何も変わらないし
辞めなかったら何かあるわけでもないし
今も何も考えてないケド
あの頃はもっと何も考えてなかったね
とにかく自分がやりたいことじゃないと
やる気がしないの
でも生まれてからやりたいことなんてないから
何もやる気がしないのね
ダルいのねマジで
毎日がダルいもん
将来とか大人になったらとか
たまーに考えたりするケド
頭ん中お花畑だし
何だかなー
昔だったら十八歳過ぎたら
ババアだなあって思ってたのね
自分が実際に十八歳になっちゃったら
今度はいやいやババアは二十歳からだろみたいな
うーんホントは何が楽しいのかな
わかんないよそんなの
プリクラもパラパラも
すぐに飽きちゃったし
何が楽しいとか大人になったらどうしようとか
そんなこと考えてるの誰もいないよね
結局結婚できればいいわけでしょ
お嫁さんになれば何もしなくていいしね
だから大人になったら
やっぱお嫁さんなんだよね
楽ちんな方に流されちゃえば楽しいじゃん
わざわざ大変なことするヒトなんているのかな
友達の間でウチは
ヤリマンで有名だったみたい
ヤリマンのつもりはなかったんだケド
ヤリマンオーラが出てたみたいね
実際中学の時はチャラ男とかに
ナンパされたらソッコーヤッてたし
断るのも面倒くさいからヤッてた
ヤルのは別にどうでもいいのね
何つーのかな自分の中で
エッチは重要な問題じゃないから
じゃ何が重要な問題かって言われても
別に何もないんだケドね
生きてる理由もないかわりに
死ぬ理由だってないわけだし
ダルい人生をボーッと生きてるだけ
ただそれだけだよ
何だかんだ言ってもぶっちゃけ
何とかなるっしょ
今まで何とかなってきてるし
ずっと何とかやってゆけるのかなって
作品データ
コメント数 : 15
P V 数 : 971.5
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 23
作成日時 2024-11-01
コメント日時 2024-11-09
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 3 | 3 |
構成 | 3 | 3 |
総合ポイント | 23 | 23 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 3 | 3 |
構成 | 3 | 3 |
総合 | 23 | 23 |
閲覧指数:971.5
2024/11/21 19時36分44秒現在
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ぼくも小学校、2年間休みました。中学校もよく休みました。高校は楽しく休みませんでした。
0コメント、有り難うございます。 小・中学校の頃はよっぽど楽しくなかったのでしょうか。
0岡村靖幸さんの名曲「家庭教師」を思い出しました。
0六篇だだだだだだっと読ませて貰いましたよー篇を重ねるごとに刺激臭が強くなってくるねーまだまだ引き出しの中に色々沢山隠してあるんだろなーギャル系のAV好きだったりするんで、そんな語り口調で脳内再生させてみましたよー〈ひとつ前のカラオケボックスのやつもいいですよねー〉
0プチプリキュア的なタイトルがいいですね。リアルな書き捨て言葉たちだからこそ胸にくるものがあります。トー横を「溜まり場」としている若者たちが暴力や性犯罪に巻き込まれていく。ニュースで報道されていましたが、学校や社会から弾き出された若者たちが「溜まる」場所なんて地方都市の何処にでもあって、つまりそんな場所には必ずこの若者たちを食い物にしようとする大人たちの魔の手が存在したりするわけで、真面目に普通に社会人や学生として過ごしている人間たちの存在が、対照として浮き彫りにされるわけです。これこそまさに人生をG線上の界隈に見立てれば、その上を歩くのか下で澱んでしまうのかの境界線のようなものでしょう。 格差社会に明暗が渦を巻いている。そんな社会に家庭生活までもが行き詰まる時代。不登校の学生が増してきていますね。それは非常によくわかります。暗い社会現象としてこんなことが続いていると、何れとんでもない指導者に導かれて不満を抱く人々たちが右傾化し、狂犬病のように他国を粗暴し攻撃を始めるヤもしれませんね。ヤバいことですが、この我々を苦しめる不条理性という病の巣を断ち切る術を人類は未だに持ち合わせてはいないのです。
0いじめられっ子でしたから。
0コメント、有り難うございます。 その曲は知りませんでしたが、 とりあえず共感してもらえたようで良かったです。
0コメント、有り難うございます。 このサイトでは常に「場違い感」みたいなものを覚えていたのですが、 過去の作品まで全部読んでもらえるとは感激です。 これからも期待を裏切らぬよう頑張ります。
0コメント、有り難うございます。 そうですね。 今も昔もどこにでもこういう若者たちはいて、 でも誰もどうすることもできない。 深く考えれば考えるほど無力感に陥ります。 だからこうして書くことくらいしかできないのかな、と。
0かっこいい!!!めちゃクールてすね…… こういうの好きなので読めて良かったです。今日スマホ持って家でて良かったって思いました。孤独なのがいいし、どういう立場で何を考えるのかが大事だと思うけど、そういうのがあると感じました。
0コメント、有り難うございます。 大層お気に召されたようで、光栄です。 これからも宜しくお願いします。
0口語体で書かれていて、「ケド」と「のね」の魔力が働いてると思いました。 作者も仰っているような若者って、今もいますし、「別に~だケドね」とか、「別に~のね」って言い方も沢山使われてると思います。これは、一種の防衛反応なんだろうなって。 たとえば、「まあ遊ぶって言っても/一緒にボーッとしてるだけなんだケドさ」は、色んな思考が詰まった「遊んだ時間」がスパッと無かったことにされる。今思い返せば虚無だよねと、自己完結してしまって、だから、「何して遊んでたの?」という他者からの追及を遮断するんですよね。他者にも「それは虚無だね」と言われ、自分の中の意見と一致したらどうしよう、と。その防衛反応が「ケド」と「のね」なんだと思います。踏み込ませない。 で、虚無だと自己完結してしまうのは、この主体が人一倍他者を見てしまうからでしょうか。途中で出てくる「だから大人になったら /やっぱお嫁さんなんだよね」の部分ですね。その一般論のようなものに組み込まれたくなく、同じ他者として没落していくのに抵抗するため、自由な道を選んだけれどモデルがいない、ビジョンがない(私の偏見も混ざっているかもしれませんが)。それでも「ずっと何とかやってゆけるのかなって」思えるのは、強さが出てますね。 この詩のやるせなさはやっぱり、「友達と遊ぶようになって/学校に一切行かないモードになったのね」の始まり方ですね。そうなってしまったきっかけ、降り積もったきっかけがごっそり無くなっている。子供にも人にも、「モード」といった機械的な状態などあるわけが無いのにね。と、熱くなってしまいました、しっかりと考えさせられる詩です。
1コメント、有り難うございます。 「ケド」と「のね」の魔力という分析は鋭いなと思いました。 (自分で書いといて何なんですが)これが一種の防衛反応だという説には、なるほどと納得。 「それは虚無だね」は、まさに目からウロコです! あと、この始まり方にやるせなさを感じたというのも、逆に新鮮でした。 色々と勉強になりました。 これからも宜しくお願いします。
1親に月一万貰ってたとか、それが普通の感覚だったりするのかも知れないですね。 ちゃらく生きて楽しく生きて頭の中お花畑で、それでなんとか未来なるっしょだから、いい人生だと思いますよ。 考えてみたら俺の親がクソだったから、一般の人にあまり共感出来ないのかもしれません。 「なにもかも気に入らない。ぶっ殺してやる」 そういう不満の受け皿になってくれるのが音楽だったんで、他にやることもなかったなあ。学校行かないで音楽ばっかり聴いてました。池袋で不登校で遊んでた人が、今は普通に働いて社会貢献。人生そんなもんです。
0コメント、有り難うございます。 まず最初にお断りしておきたいのは、 自分の親もこんなに金持ちでもなければ、喧嘩もよくしていたということです。 この詩の主人公は(ぼんやりとモデルらしきものがあるにせよ)、ほとんど妄想の産物です。 なので、彼女のような存在が正しいのか正しくないのかは、正直よくわかりません。 そこはグレーゾーンとでも言うのでしょうか。 もっとも、仰るように「人生そんなもん」と割り切ってしまえば、それまでなのですが。
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