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遊園地
ゆれる ゆれる 肩の上の観覧車 軋む音が鼓膜を不快に震わせる 回転の度 引き裂かれるような 淀んだ痛みに踠くものの 小さな箱に乗り込んだ妖精は 知らんぷりの顔をして 御伽の言葉でくすくすお喋り 脇腹に食い込んだメリーゴーランド 無人のまま 錆びた馬が上へ下へ 塗装が剥げて虚な目は 枯れ葉の浮いた湖を映している 手に持ったコーヒーカップは 手首ごとくるくる回りだし べりっと剥がれ落ちた肉片を 脇腹の馬がぱくっと食べた つま先から登る威風堂々な鼓笛隊 鋭いヒールでぷすぷすと 脛を刺しての大行進 ブリキのラッパが高らかに 終わらぬ夜の始まりを告げる 太鼓のリズムで踊り出す 私の靴は赤い色
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遊園地 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 538.4
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-13
コメント日時 2024-10-17
項目 | 全期間(2024/10/18現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
全体的にグロテクスの要素がありつつも、情景を思い浮かばせるための表現も徹底されている。 遊園地という明るい場所と、行われている猟奇が対比しており、とても印象的だった。
1やっぱり荻原朔太郎?は意識されているのですかね。この黄色い場所ではコメントつかないかもですけど、大人はこういう詩を読みたいのです。
1当初映画か書籍か、何かあたまに残るものが下地にあるのかな、と思っていたら、~無人のまま、錆びた馬が上へ下へ~ と感覚的に実際光景として観たことのあるような描き方ですね。この夢遊する解離感覚はなんだろう。 2020年8月31日。豊島園が閉館しましたね。入場者の減少から各地で既に遊園地は閉館が続いています。 あたまのなかで回想を浮かべている。そんな寂しさ侘しさを綴った詩だと思いました。
1ビターなメルヘンさが好き。 遊園地の、楽しいけど一歩踏み外せば怖くなる危うさが詰まっている。
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