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窓
夜の窓辺 畳の上にひろがる うすあおい布のような光りを 手のひらで受け 撫でて 六月の風はさわれた ひとりの夜が普通だったころ ひと粒ひと粒の波をむすんで ほどいて 千切って 噛んで 除湿機のふるえに共鳴する 記憶を手繰り寄せた こんな夜だったね やさしい病に冒された両目が 十年あればうしなう光りの いくつもの顔に重なる雨、 愛しかないセックスは悲しい だから泣いた だから泣いた 夜 窓を開けたまま
窓 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 3412.7
お気に入り数: 1
投票数 : 9
ポイント数 : 0
作成日時 2024-07-01
コメント日時 2024-07-22
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
蒸し暑い夜風に当たりながら詠みたい詩ですね。
0夜の闇に流れる微かな光の帯と屋内の湿度と共におもいだす記憶の 少し手前の気配のようなものを可視化している
1良い評だね。ありがとう。
1まあ、いい詩とは言えるかも知れないが終わりの二連など読めば旧イカイカ氏の口癖にも詠める。もっと個性を発揮すべきであろうと思う。
0イカイカと並べないでほしいね。
0先日拝見したアラガイさんの作品に個性があるとは思えませんでしたが私は。 今日アラガイさんにコメントの書き方で注意を受けましたけど私、この方も大概失礼ではないでしょうか? 私の作品に対するコメントへもひょうひょうと内輪ネタを書き込み、作者を差し置いて自分等だけで楽しむような姿勢が見られましたしね
4ペエ太さん、失礼はお詫び申し上げる。その通りで私にも作品評から脱線させるわるい癖がある。ついつい口を挟みたくななてしまう。黙っときゃいいのにね。 ところで個性ですか。これが一番。心がけていることです。一~二作品ではわからないでしょう。ああ、こいつメルモだろうな。そう思われると嬉しいのですが、人真似もできますからね。なのでやはり作品本意でしょうね。どこかで異色を出したい。そう思いながらも励んではいますけれど。
1あなたの詩はどれもそうだけど、 どうしてそう、お婆ちゃんみたいにくすんだ、 詩ばかり書くの? ワット数の足りない裸電球の下で 孫のためにおにぎり握る婆ちゃんのイメージ嫌い じゃないんだけど、まだ若いんでしょ? まだ80、90じゃないですよね? こんな、地味をさらに脱色したような詩がなぜ生まれるか。 あまりにも詩をこねくりまわし、あーでもない、 こーでもない、どうすれば人よりううまい詩になるか そんなことばかり考えているからそうなるように思える。 もっと邪心を捨てて気持ちよく書くことから 始めたほうがいいような気がします。
1狂犬に噛まれたようなものです。 あれはだれが見ても、無理筋の注意で、ひどい。 わたしの投稿をイイネしたことが原因です。 今後はそういう人物を相手にしないことです。
1ペエ太とかタコよとかポン太やら、桶屋の太鼓持ちじゃあるまいに、名前からして品性がわかる。道頓堀で脂身売ってりゃいいんだ。
1狂犬の散歩中に So, 荒川の河川敷で Yo, ホラ貝吹いてりゃいいんだREMIX
1便所の落書きは便所に書いてくれ
3便所で落書きと So, うんこをすることが喜びであるREMIX
0頭悪そうな服着てる美人という印象あるな(ZARAとか) いい作品です。
0一種の幻想性あって好き、こういう詩
0愛しかないセックスってなんだろうな、と思いました。形容の限界に達している気がしました。
1「ひとりの夜が普通だったころ」 第二連のこの一行目から、詩中主体は記憶を思い出す。 「こんな夜だったね」 この言葉につながり、かつていた恋人に話しかけているよう。もう、今は恋人を失っているという状況だと思う。 光が窓から記憶を運んでくる第一連。この表現がユニークで、畳の上におそらく恋人を想起するベッドのシーツ「布」、の触覚をもたらすような光が漂う。「さわれた」という言葉が重要だと思う。 そんな記憶の光を「むすんで ほどいて 千切って 噛んで」、「こんな夜だったね」と当時の夜と今日の夜を重ねる。 「雨」、というのが実際今降っているものなのか、記憶の中に降るノイズとしての雨なのかまでは書かれない。黒髪さんの疑問にもつながりますが、「愛しかないセックスは悲しい」とは、おそらく思い出される記憶がすべて「愛」につながってしまうことの嘆きではないでしょうか。恥ずかしいことを言いますが、喧嘩をしていても、冷めた緊張が張りつめていても、お互いをどこか思いやっていたと行き着いてしまう追憶。 それは「窓」という魔法の装置のせいかもしれない。光を受けて、何か不思議な力を付与して部屋に記憶の光を届けてくる「窓」。それに堪えられないから、「窓」を開け、泣く、という締め方になったのだろうと。良い終わり方です。 人気な詩で、私も良いなと思ったのに、皆どのようにこの詩を読んだのか全くと言っていいほど分からないのが、少し残念です。
0概ね熊倉さんの解釈でいいのだと僕も思う。僕だって、笑 いくつもの顔に重なる雨、とは記憶のことでしょうが~愛しかないセックスは悲しい、だから泣いた~この普通ではない解釈はその上にある~やさしい病に冒された両目が、十年あればうしなう光の~ この捉え方で大きく違ってくる。と思う。つまりこれが実際身体的なものなのか、それとも愛情という名の見せかけ(幻)だったのか、この解釈によって、実際に愛を交換しあえた二人の記憶を悲しんでいるのか、それとも成就しなかった恋のことを愛おしんで反語的な意味で言葉にしているのか、それは作者にしかわからない。ということだと思います。
0残念ながら詩の読み方には全然貢献できないのですが、わたしにはこの部屋の明かりや温度、色合いや質感、静けさみたいなものがその場にいるように伝わってきて、それがひとり恋人を思う気持ちとつながって美しいと思いました。
0そんなに小難しい書き方してしまったかなあと反省。
0まず、 >うすあおい布のような光りを 手のひらで受け ここが好き。 ここで、この詩を最後までちゃんと読もうと想わせてくれる。 で、ラスト3行、 愛のない、でもなく、愛のある、でもなく、 >愛しかないセックスは悲しい なんかもう、絶対的な悲しみを感じる表現。 ここはもう、好きを通り越して、痺れた。
0貴君の詩に感銘を受けた事は今まで有りませんでした(すいません。大変失礼な話しですけれど。)が、これは私が読んでも良い詩です。けれども、所々、言葉の捻りが足りない様な気もします。全体的な意義には、情趣が有りますし、個人的には、好きです。しかし、やはり語彙不足が残念。とても、惜しいです。 ま、私程度の頭オカシイポエムくんが上から目線でいうのも何ですけどね。笑
0「記憶を手繰り寄せた」 この一行のさり気なさが、この詩の眼目なのかもしれません。「ひとりの夜」。別にポルノグラフィティの歌を思い浮かべる義務はないと思うのですが、何か詩以外のジャンルとの融合を望んでいるような、そんなにおいがあるのかもしれません。
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