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メル
メル 蘇り あなたは 頚をなくした その 地にひれ伏す 眠る 一人きり 偽り あなたは 影をなくした その 陽を掴みとる 食む 一人きり 人の末裔よ 石を砕き 石を砕き メル また 新たなドグマ 薔薇滴る頬にくちづけする あなたは 哀れみの湖にミューズを横たえ 青き瞳にたたえ あなたは 警告をビームする 回生をギークする 憎悪を駆り立てる 情愛を語りかける 草の悲しみを見る 希望の種子を宿し メル あなたは 越境の地を往き 血と泥をともなう 無情をフィアンセに 道連れを連れ去る 古典的なモラリスト 月の荊に射ぬかれたバビロン その名を 何度繰り返そう 一人きり 最低の夜 メル
メル ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 910.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-02-04
コメント日時 2018-03-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
作品を投稿をしてしまい、申し訳ございません。先月分に頂いていましたコメントへ後程返します。大変失礼をしました。 湯煙
0取り急ぎ 花緒さんありがとうございます。 後程コメントをいたします。
0花緒さんありがとうございます。そうですね。メルはご想像にお任せします。 なるほどSFとの邂逅ですか。原始といいますか、血なまぐさい肌を持つといったそんな感触が優先されていたきらいはありましたが。面白い感想をこちらも頂きました。ただ記述したある箇所についてはやはり疑念の余地があるかもしれません。
0全体に「神話的」な荘重なムードが漂っている、わけですが・・・さて。 重々しい語り口、無駄を省いて断片的に置いて行く言葉のリズムなどに、好ましさを覚える、のではありますが。 ミューズ(ギリシア神話)バビロン(ギルガメシュ/聖書)、大きな物語へと誘うイメージが、わりあいと簡便に持ち込まれている感覚があり・・・意味の重さというよりも、オシャレな記号、といった雰囲気を出したかったのかな、とは思うのですが・・・言葉の身振りの大きさのゆえに、読者が手前側で拒まれているような感覚もありました。 〈警告をビームする/回生をギークする〉古代神話をモチーフにしたゲームに一人興じている夜、そんな自分を外から見た視点で語られた作品、そんな読後感もありました。
0一連から既視感があって繰り返し読んでいます。 言葉が非常に正確で、短い言い切りのような一行一行が、 正確さ故に冷たくなく、詩情となっている気がします。 一読のとき、最終連に置いてけぼり感がありましたが、最終的に好ましく感じています。
0twitter れんけいをします。
0メルってなんだろう、という事をかんがえていくと、適当に調べるだけで色々出てくるので、あんまりよくわからないというのが実感としてあるのですが、マグメルが最初にヒットししました。マグメルは死者の国を示しますが、もともとは喜びを示す楽園だそうで、違うみたいです。次に安西信行の漫画「メル」から、メルヘンのイメージに繋げて考えてみたのですが、こっちの方があってるのかなぁと。 つまり、メルヘンのメルとしてとってかんがえてみるのはどうだろうかということです。無論名前の由来というのは、必ずしも決まっているわけではないし、音を重視して決めた名前も多いのかなとおもうのですが、例えばナウシカという名前が神話から取られているように、というかこの詩に出てくるメルもまた、何かしらの使命を負った存在であるかのようです。 といっても、僕自身メルヘンあまりしらないので、仮説を立てたはいいのですが、それを検証する頭や教養がありません。 というのは前置きで、しかしながら全体的に言葉の切れ味がすごく良く、個人的にはメルを引き算しても楽しめましたが、しかし、メルがいなければこの詩は成立しないのかもしれません。メルは一人ですし、一人しかいない世界ではな名前などいらないのだとおもうのですが、しかし、この詩には語り手がいるので、おそらくですが、この詩における語り手は神さまみたいな存在だと思いますが、そんな神さまがメルと呼ぶということはきっと愛情をがあるのではないかと思います。 メルには頚がありません。頭ではなく頚がないのです。でもその頚は実際的な意味においてないのではないと思います。唇は持っているわけですから。頚がないというのは、頭がないという事かもしれないですね。頭がないという事は意思がないという事かもしれません。 この詩の抱えている穴の数は僕がざっと感じる事を述べるだけでもたくさんあるのですが、しかし、なんとなく飛び込んでみたい穴ですね。個人的には、ある種概念のレベルまで引き上げられた言葉には積極力をあまり感じないという意味で、ストれるに思う表現もあります。例えば古典的なモラリストってなんだというところとか。考える読書もたのしいのですが、個人的にはもうちょっと読んで楽しみたいなぁとも思います。神話は突っ込んで読めば読むほど、無意識の部分にアクセス出来るような感じがするので、質問ぜめにして読みたい作品だとおもいました。
0と思ったら、あれですね。メルって「メルちゃん」なのかなぁと。。。要は人形のメルちゃんと考えると、「頚をなくした」というのも納得がいくのかなぁと思いました。なんとなく聞いた事あるなと思ったらあれですね・・・ちょっと上のレスはなかったことにしてください・・・
0※大変遅くなってしまい申し訳ありません m(__)m ・まりもさん 確かにそのようですね。カタカナ表記はゲームのような感覚を与えまずかったかと。原理主義といいますか伝統右派的といいますか、取り残されゆく者の夜について少しばかり思いがゆきまして。作中主体と書き手が同一というわけでは必ずしもないのですが。やはり外側からの視点によるものでしかない、あらためてそうしたものだとは思いました。ありがとうございました。 ・蛾兆ボルカさん 破壊のイメージはありました。何をと具体的に記述はしていませんが、自己かあるいは何かの像か。そのあたりはぼかしてしまいましたね。メルは作中主体の名かもしれませんし、あるいは別の内なる像についてか、ご想像に任せたいと思います。ありがとうございました。 ・fiorinaさん 当初は切り詰めることはせずに具体的に記述していましたが、読み手のなかでまた何かイメージなりが様々に映りは消える、そうした意図からそのように変更した次第ですが、わかりづらい表現になってしまった感があります。ありがとうございました。
0※大変遅くなってしまい申し訳ありません m(__)m 百均@B-REVIEW ON/さん メルはメルヘンのメル、そんな感じからですね。メルヘン経由ではありませんが。性別や人種など、そうしたものに限定されないようにといった感じはありました。語り手が神か否かはあれですが、なにかしら気になる、心を寄せてみたく、そうした心情なりはあったかと。メルになってみるといった、傲慢な感覚かもしれません。 頚がないは頭部を切り落とした、あるいは切り落とされた、そうしたことが記述されていますが、メルによるのかあるいは別の何者によるのかはご想像に任せたいと思います。ここではっきり意思、感情を示す必要があるかと、そのように考えてみましたが。やや端ってしまったかと。 古典的なモラリストについては、唐突に説明、解説のような一文が挿入されやはり浮いてしまいましたかね。そのあたりの白けさがまたメルの心情とどこかしらリンクされたならと、そんな感じがあるようです。 メル=人形。なかなか微妙ですが、興味深い御指摘を受けたかと。上から下へと、落ちていく感覚、視点を足元にまで下げる、そうしたことを意図していたとは思います。同一のものとして生きていたのが停止する、そんなイメージがありました。 ありがとうございました。
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