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残り花
誰も見ぬ けれど咲きたる 残り花 激痛に 顔覗きたる 残り花 絶望が 足りぬと言うのか 桜色 倒れ込み 寒空に 顔を見上げて 色彩ひとつ 残る花 花残る 残り花 片手に集め 握り込み 柔らかく 香り立ちたる 春の風 ここからと 言うがの如く 残り花 風が吹き 花びら巣立つ 青の空 絶望に それでもすっくと 残り花
残り花 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 656.9
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-05-28
コメント日時 2024-06-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
桜の残花。日本人の美学。花と言えば桜を指すほどの伝統を思います。青の空と拮抗する桜の残花が川や池に浮かぶ姿を思い浮かべました。
0とてもいいと思います。 連作というよりは一連で春の暮れ、そのけだるさを表現しているような。 文句なしに1票です。
0最初の句は深夜の二時間作詩の「残花」という題で書いたものです。 上手く書けたのでそこから連作にしてみました。 打ち倒され、そこから立ち上がる様を描いた形になりましたね。 こういったものも良いかと。
0春の暮れと打ち倒されて立ち上がろうとする人の情景みたいなイメージで書きました。 票を入れていただき感謝です。
1健気な余韻が聴覚的イメージとして美しく、倒れても立ち上がる前向きな姿勢が好ましかったです。激痛、絶望、という強い単語の中に数多くの歴史を抱える者は、より深く残花の姿を味わえるでしょう。春の名残りですね。この詩には希望を牽曳する力があると思いました。
0花々はものによりますがこれでもかとしぶとさを発揮して咲く場合がありますし、こういった方向で花を描く人は少ないと思いこうしてみました。 良い物が書けたようです。
0まず、まじめな、という表現が思い浮かびます。 最終連がまさにそうですが、 (ラカンがいう)「象徴界」が積極的に志向されていることが分かります。 それが羽田さんの倫理と言い換えてもよいでしょうが、 詩の一方の機能である「ロマン」を抑制しているような気もします。 要するに万葉集ですね。 でも、牛の詩は無意識にロマンが漏れ出てる気がするんですよね。
0象徴界については解説を検索してみてもよくわからなかったのですが、理解できる限りでは無意識が根底にある言語活動ということでしょうか? それはあるかもしれません。詩とはそのような傾向はあるでしょうし。 それでロマンですが、言われみれば牛に関する作品についてはファンタジーに向かっている感はあります。 現実を客観的に描写している作品も多いですが、どこか牛や自分自身の救済というロマンというかファンタジーみたいなものを求めてしまっているかもしれないです。 それでこの作品に関しては現実に志向しているような気がしますね。 万葉集的な情景や心情を描写するのに特化したというか。 川柳や俳句、短歌は文字数が少なく制限されるのでそうなりやすいかもしれないですね。 それにしても想定外の指摘でした。 ありがとうございます。
1「ここからと 言うがの如く 残り花」 ってところが特に好きです。いいですね。純粋な生命力、強さ、そしてちょっぴり意地ってのがいいですね。
0詩的だ。
0職場近くに桜も梅もないのですが、フキノトウやらタンポポやらミズバショウやらの花が咲きたい時にやたらめったら咲いています。 なんだかんだ強かな花々を見て儚いとは違うなと思いました。 こう言う花の描写もありかなと思ってます。
0ありがとうございます!
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