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蒼い屋根の下
ほんの数十億の人間と 数え切れないほどの生物と 目に見えないものとが 蒼い屋根の下で 暮らしている 蒼い屋根の下 時々、窮屈に感じると 思い切って蒼い屋根の上に よじのぼってみたくなる 飛び交うアンテナたちを ごっそりどかして 蒼い屋根の上に どっかり座って 世の中の苦しみもつらさも 笑い飛ばしてしまって そのうち恋しくなって 蒼い屋根の下で健気に息づく すべてのものが愛しくなって みんなも上ってみれば、と 誘ったりして 蒼い屋根の下は 大きい広いと思っても 蒼い屋根の上から眺めてみれば でっかい宙の中 蒼くて可愛らしい粒が 私たちの住処なのだ 健気じゃないか、何もかも なんて、涙を浮かべながら 偉そうにつぶやいたりして
蒼い屋根の下 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 934.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-01-12
コメント日時 2018-01-31
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こころにすっと入ってくる、爽やかで、かつあたたかい詩ですね。空を蒼い屋根と例えるのも素敵です。 心が洗われるようです。
0さしみさん コメントくださり、ありがとうございます!こころにすっと入ってくる、とのお言葉、とてもうれしく思いました。 沙一さん コメントくださり、ありがとうございます!この詩を好んで頂けて、うれしく、ありがたく思いました。
0蒼い屋根とは何だろう。青空にも思えるし、「でっかい宙の中」、こんなフレーズもあり、蒼い屋根の上から眺めてみれば、そんな条件、大きい広いと思っても、そんな留保と言うのか、逆説と言うのか、ありとあらゆるものを飲み込む一大紺円盤の中みたいな、中村草田男の句のフレーズさえ思い浮かびました。
0エイクピアさん コメントくださり、ありがとうございます!中村草田男さんはお名前だけ聞いたことがあって。調べましたら、素晴らしい俳人で。恐れ多くなりました。 大変恐縮です。ありがとうございます!
0花緒さん いつも細部までお読みくださり、ありがとうございます!この詩はまとまり過ぎてしまったようにも感じて。まだまだです。
0シンプルなんですけど、滅茶苦茶苦いいです。 何が良いかって、宇宙のイメージ、とか、天国のイメージとか色々あると思うんですが、そういうのを蒼い屋根に登るという風にミクロの視点で語りながら(家に登ったみたいな感じでもいいと思います)あらゆるマクロ的な目線を包括してしまっている所です。 これは凄いと思います。
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