傘 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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明日の天気予報は雨 本当に雨が降ったら 一緒に出かけよう 濡れるのは嫌だけど あなたのことを近くで見ていたいの 雨の日は好き 一緒にいられるから 晴れの日は嫌い 留守番ばかりは嫌だから 予報通りの雨 一緒に出かけよう 駅前のコンビニに 置き去りにされた私 どうせ雨が止んだから 私のことなんか忘れて どこかへ行ってしまったのでしょう 都合の良い女には なりたくないって思いながら 都合の良い女にしかなれなかった 涙のように垂れる雨水 少し経った後 彼が戻ってきた とくに謝りはしないが迎えに来たみたいだ 傘立ての中には迎えが来ない傘達 いつかは私もあんな風になるのかな 不安だけど泣き止んだ 結局私は都合の良い女


傘 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 906.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-01-08
コメント日時 2018-02-12
項目全期間(2025/04/16現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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閲覧指数:906.0
2025/04/16 19時45分30秒現在
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    作品に書かれた推薦文

傘 コメントセクション

コメント数(4)
芦野 夕狩
(2018-01-11)

一見ありがちな話のように見えますが、 話者が傘なのかよっ! って驚きがありました 傘が、都合のよい女になりたくない、とぶつところなんか、 でもお前傘やんか、と一人突っ込んで笑っていました。 欲を言えば、 なんかこう、台風でめっためたになった傘の残骸とかが交差点に転がっている描写を入れて、彼女のコメントを聞きたいなぁ、とか思いました 失礼しました 芦野

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さしみ
(2018-01-11)

話し手が傘だとはすぐわからなくて、引き込まれました。前のコメントと重複しますが、傘なのに「都合がいい女」とか言っちゃうところが面白かったです

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緑川七十七
(2018-01-31)

「留守番」で、語り手が常に持ち歩かれる折りたたみ傘ではないことが描かれている。だからこそのセンチメンタル。 同様に、「予報通り」で、玄関までTVの音が聞こえるようなワンルーム位の部屋に持ち主が住んでいるという情報が。そして、空間的な緊密さを共有しているために、傘の語り手が彼女面をしている 笑 という説得力がある。 書いてないことと書いてあることの因果関係が的確で、技巧を感じました。傘の演歌を、もっとこぶし回しまくりで聴かせて欲しいです。

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百均
(2018-02-12)

詩の焦点が傘に絞られていて、でも、語り手が傘である事が分かるという感じから、練られている事を感じます。 個人的な読みとしてですが、僕はよく傘を忘れてしまうし、年に10本くらい傘買うんですけれども、多分だから僕は恋人みたいなの無理だし、人と付き合うのが苦手なのかなぁと思いました。なんというかごめんなさい、でもあなたの事を忘れてしまうし、根本の部分でどうでもいいと思ってしまうみたいな感じがしました。

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