眠らない街でぽつんと黒猫
夜の電灯は少し儚げで
ピカリピカリと光る緑の瞳
静寂は混沌を生む
闇夜に溶けてく
足音さえ忘れられているけれど
あなたの側にいつの間にか座り込んで
ゴロゴロ喉を鳴らして頬ずりしている
魔女の使いだから
ボクのこと嫌いなの?
黒猫は夜を眠らず
走り抜ける
遠くまで
突き抜けるように
屋根の上
登って見えるのは
街の夜景
キラキラと瞬いて
三日月が刺さるから
耐えなければならない
途切れることなく
みんなの視線が痛い
今日も闇の中を走る
黒猫は不吉だから
嫌われ者だと言われるけど
ボクだって好きで
黒猫に生まれた訳じゃない
みんなが不吉だと言うからって
それを鵜呑みにしていいのかい?
誰も本当のことを知らないのに
信じてしまうのは怖いこと
気付いて欲しい
大切なことは
自分で見極めるべき
そうでしょう?
作品データ
コメント数 : 12
P V 数 : 1048.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2023-11-02
コメント日時 2023-11-05
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:1048.7
2024/11/21 23時03分00秒現在
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黒猫の孤独さが読み込まれていて、寂しい詩ですね でも、そこに良さがあり、良い詩ですね 人間社会というのも良い環境に思えて、ふと孤独が訪れるのかもしれないですね
0持って生まれた性質により偏見の目で見られてしまうことの苦しさ・哀しさを描いた詩ですね。 「ボクだって好きで 黒猫に生まれた訳じゃない」 というところに、この社会に生きにくさを感じている人々の心情が端的に表されています。 「誰も本当のことを知らないのに 信じてしまうのは怖いこと」 「大切なことは 自分で見極めるべき」 これらのところに、ネットにフェイクニュースが溢れる今の世への懸念が込められていると感じました。
0ラスト、おもわず 「うん」とうなづいていました。
0凄く、黒猫の想いが乗ってる誌です 黒猫の悲壮感が、凄く伝わって。 みんなに意思を、伝えようとしてるのが、凄く感じます。 凄く、良い誌だと思います!
0黒猫の物語を読んでいたはずが 気がつくと黒猫の絵本を読み上げている作者が目の前にいて パタン 本を閉じ こちらに向かって語りかけ 暗転 客席の私は拍手ですね。 今回の作品の最後は黒猫を通して作者と対峙したように感じました^ ^
0闇と黒猫への共感、負の存在であるかのように人に見られるのでは、と感じさせる属性や特徴を人生で持った時、うら寂しいものでも味方になるなぁ、と小指のささくれにほろり、とする弱い私です。人の心をのぞき見するのに詩はいいですね。遠いのに心が混ざる気がして、それは小さな成功です。ありがとう。
0こんばんは。 孤独は、本当につらいです。話し合って分かり合えるそんな社会になると良いと思います。
0こんばんは。 社会での生きにくさ、感じています。この詩は、仰る通り持って生まれた性質により偏見の目で見られてしまうことの苦しさ・哀しさを描いた詩です。 思い込みを信じてしまうのではなく、もっと話してお互いのことを分かり合えたら、そんな風に思います。
0こんばんは。 「うん」とうなずいて下さって嬉しいです。 コメントありがとうございました。
0こんばんは。 黒猫は、いつも嫌われて悲しかったようです。 偏見の目で見られるのは誰でも嫌だと思って、この詩を書きました。良い詩だと思っていただけて嬉しいです。ありがとうございました。
0こんばんは。 黒猫の絵本、面白かったみたいで嬉しいです。 私と対峙したみたいに感じて下さりありがとうございます。 対話は大切ですね。私も話せて嬉しいです!わーい!!
1こんばんは。 素敵な感想をありがとうございました。 ここのところ、いえずっと前からかな、センチメンタルな気分なので黒猫に代弁してもらいました。 秋になってくるとなんだか寂しくなったりします。
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