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透水文化学入門
泉の奥に、出雲の阿国。 人里離れた人里の、さびれた山に登る。カッパドキアは、火山噴出物の地層が侵食を受けて生まれました。バベルの塔は、氏神様がつくりました。 地中にもぐるのは、どろどろに溶けた氷晶。しずかにしてくれませんか、と土地の神様はおっしゃる。 滝つぼに踊り入りましょう。 (中国から派遣された透水文化学の先生は、故郷の豪雨災害をいつまでも悲しんでいる。かの楊貴妃も、脆い黄土を踏み削ったことであろう。) (美脚の多い国には雷が多く、単位時間あたりの落雷数は、単位面積あたりの美脚の数に等しい。ひっきりなしに雷が落ちるので、この国の人たちは夜ぐっすり眠ったことがない。昼間はキノコ狩で忙しい。) カッパドキアは、火山噴出物の地層が侵食を受けて生まれました。バベルの塔は、氏神様がつくりました。 地中にもぐるのは、どろどろに溶けた氷晶。しずかにしてくれませんか、と土地の神様はおっしゃる。 滝つぼに踊り入りましょう。
透水文化学入門 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 879.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-01-02
コメント日時 2018-01-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はじめまして。 よろしくお願いします。 文学極道でもmaracasという名前で投稿しています。
0出雲の阿国によびかけてるような >滝つぼに踊り入りましょう。 入門編の物足りなさは、作者がこれから「滝つぼに踊り入り」 魅せることのプロローグでしょうか。たのしみです。
0読んでいただきありがとうございます。 物足りないとのご指摘、参考になります。 リフレインは、ただの思い付きです。全体的に、内容が飛んでいるので、形式だけでもリズム感を出そうとしたのだと思います。
0稚拙な感想で申し訳ないのですが、、、 様々な文体(提示の形式)と固有名詞が次々に現れ、長い唄がろうろうと始まるのかと思いきやあっという間に終わってしまう、けれども最後に機械的な反復(?)が置かれている。その様子が軽快で、謎が多く、楽しく感じました。 歴史と物語を注視しなさいとの要請と、重要なのはこれらの言葉の指し示す対象ではない、と同時に言われている印象を受け、そのはぐらかされる感じが個人的には好みです。
0奇遇さん、こんにちは。 言葉によって虚実の隙間に入り込もうとする試みだと思って読みました。虚実の隙間、僕は好きなんですよ。何故だろう。ソファの下に猫がもぐりこむような……、習性なんですね。 ただ、この作品はちょっと言葉の背景が重すぎて、意味の方に引っ張られすぎますね。隙間が狭まってしまう。出雲阿国なんて特にそう。泉はたぶん黄泉だし。 勿論、僕の感性が作者とまるで違っている可能性は十分あることを自覚しながら言っています。単なる感想とお受け取りくださいね。
0お読みいただきありがとうございます。
0「透水文化学入門」! 素敵なタイトルです。本屋を歩いていたら必ず立ち止まってしまいます。 最初の一行は音から生まれたものだと読みましたが、他の部分はたくさん物語が濃縮されています。 学者は豪雨を悲しんでいるようですが、学術的興味の対象にはならないのでしょうか? まさに「透水」が地を削るダイナミックな営みだと思うのですが。やっぱり故郷のこととなると感傷が優ってしまうのでしょうか。人間ですね。 カッパドキアに行ったとき、私は馬鹿なので、友人たちと下ネタを延々と披露しあっていましたが、なるほど、あれは侵食された土地の生き残りなのですね。やっとカッパドキアに下ネタ以外の感想をもてるようになりました。 こんなに入門したいのに、まだまだ透水文化学は謎だらけです。もはや滝つぼに踊り入るしかないのかもしれません。 楽しみです。
0なからいとうすい、半井桃水、そういえば同じ発音ですね・・・陶酔と透水と・・・。 バベルの塔と氏神様。駄弁るの問うと土地神様。 氷晶なのか氷床なのか。ドロドロに溶けるのであれば、表象が溶ける方が面白い。 美脚とキノコ狩り・・・はて。落雷、雷と来ると、思い出すのはゼウス、ですが、さて。 昼間のキノコ狩りなのでなんとも言えませんが、夜間のキノコ狩りならば夜這いの逆転パターンの・・・(以下略) カッパドキアの地下に広がる鍾乳洞?を連想しつつ。 火山灰土の透水層は、陶酔文化に連なるや、これいかに。
0お読みいただきありがとうございます。 さまざまにイメージしていただき、ありがたいです。
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