深森 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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深森    

地を這う 木苺の蔓 地面についた むき出しの膝に 細かい傷がついている 奪われた風 音だけがする 青い霧を ゆっくりと泳ぐと 産毛がそっと 立ち上がる この 森の名を 知るものは いてはいけない 深いうろに 光が まっすぐにさして ぱちぱちと またたく 猫に似た 苔が岩を覆う そっと手を沈めると ひそやかな雨が 指の間に こぼれてくる そこばかり見える 音のない泉の傍 開こうとする 白い花の欠片から 丸い水落ちて 捨てられた痛みは 波を立てる きっと この指先さえ うたがわなければいけない 棘に刺された 指先から 赤い血がわいてくる 上をむくと わたしは なにかを 見ようとしている



深森 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 988.3
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 5

作成日時 2023-06-20
コメント日時 2023-06-22
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性22
可読性11
エンタメ11
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント55
 平均値  中央値 
叙情性0.50.5
前衛性11
可読性0.50.5
 エンタメ0.50.5
技巧00
音韻00
構成00
総合2.52.5
閲覧指数:988.3
2025/04/10 18時36分00秒現在
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    作品に書かれた推薦文

深森 コメントセクション

コメント数(5)
m.tasaki
作品へ
(2023-06-20)

こんにちは。 心象風景を描いたような詩ですね。 自分の心の深層にある森だから、その名を知るものはいてはいけないのでしょう。 五連目にある、泉の傍らで開こうとしている白い花は書き手の分身のように思えます。 「この指先さえ  うたがわなければいけない」 とはどのようなことでしょう。 棘に刺された表面的な傷の更に奥底に、泉の水面を静かに波立たせるような、深い痛みがあるからでしょうか。 静謐さの内に深い哀しさと、仄かな恐ろしさを感じさせる作品です。

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Thukiniko
Thukiniko
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(2023-06-21)

何かを掴もうとしてる感じがする詩ですね。そしていい意味でとても今っぽいです。ことに ▷奪われた風  音だけがする  青い霧を  ゆっくりと泳ぐと  産毛がそっと  立ち上がる を想像したら読み手のこちらの産毛も共振しました。

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よんじゅう
よんじゅう
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(2023-06-21)

作品というよりただの説明書きになっていますね。このタイトルにこの文章では表面的なことにしか目がゆかないっす。ぼくはこんな文章ではあなたと一緒に何かを見ようとは思えないっす。

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光英生
光英生
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(2023-06-21)

歯がゆくて面白いと思いました。

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あきら@ちゃーこ
作品へ
(2023-06-22)

好きに読めるようにしたので、好きに読めばいいと思います。

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投稿作品数: 2