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literal
きみに贈る言葉はふつうの言葉でなければい けない。けれど今ぼくの書く言葉には比喩が ある。イメージもあるし、飛躍もある。だか らまだきみにあげられないんだ。もしがっか りさせてしまっているのならば、ごめんね。 ぼくはきみが好きだと伝えたいだけなのに、 どうして比喩を使ってしまうのだろう。イメ ージを使ってしまうのだろう。飛躍を使って しまうのだろう。ぼくはまだきみに詩を贈れ ないんだ。また手紙を書くよ。その手紙は詩 ではないけど、詩よりも僕のすべてだから。
literal ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1032.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-12-10
コメント日時 2017-12-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
花緒さん コメントありがとうございます。長さについては悩みましたが、長い作品は性に合わずこういう形になりました。いずれにせよ、「面白かったですし、印象に残りました」とのことで嬉しい限りです。
0いつも投稿ありがとうございます。完備さんの作品の中でも、今作が私は一番好きかもしれません。読者によっては、平易過ぎると指摘される方がいらっしゃるかもしれませんが、平易な言葉で書くことをコンセプトとされた作品であることが理解されれば、多くの方に好まれる作品ではないでしょうか。「詩」ということについて、コマーシャルを製作し、キャッチコピーと併せて文章を採用するとしたら、まさに、本作です。今月は好みな作品が多数投稿されていますが、美しいではなく、「おしゃれ」ということで選べば、本作品が私のイチオシです。完備さんの次回作が楽しみになりました。
0別バージョンも載せます。当然ながら、選考などは親記事の投稿作について行ってくださればよいです。ただ、もし別バージョンとの比較の上でなにかコメントをいただけるのであれば嬉しいので、載せさせてください。 『literal』 きみに贈る言葉はふつうの言葉でなければい けない。けれどいま、ぼくの書く言葉には比 喩がある。非現実的なイメージもあるし、飛 躍もある。だからまだきみにあげられないん だ。もしがっかりさせているのなら、ごめん ね。ぼくはきみが好きだと伝えたいだけなの に、どうして比喩を使ってしまうのだろう。 非現実的なイメージを使ってしまうのだろう。 飛躍を使ってしまうのだろう。わからないけ ど、とにかくいまはまだ、きみに詩を捧げる ことはできないんだ。でも明日また手紙を書 くよ。それは詩ではないけど、今のぼくのす べてだから。いつかふつうの言葉で詩を書く ことができれば絶対にきみに贈るから、あま り期待しすぎず、でもすこしだけ期待して、 待っていてほしい。これはふたりの約束だ。
0投稿作品が良いです。 詩よりも僕のすべてだから この言葉が本作のキーフレーズだということを参考作品を読んでよくわかりました。しかし、これは面白いものですね。私には、参考作品が失礼ながら駄作にしか読めない。しかし、「現代詩で良いとされる作品がわかる感性」を持ち出して読むと参考作品のほうが良いとされる方が多くいらっしゃるかもしれません。主観ですが、理由を申しますと、参考作品は皮肉な感がある。投稿作品は皮肉を突破して、逆説にまで至っているのではないでしょうか。具体的に言いますと「詩よりも僕のすべてだから」という言葉をさのまま言葉通りに読者は受け取らない、逆として受け取ると思うのです。対する参考作品は、皮肉止まりです。しかし皮肉を好意的に取る「現代詩的な発想」は評価を受けやすいのではないかと。あくまでも私の推測の域でしかありませんが。 参考作品が推敲前のものだとしたら、完備さんのセンスが更に凄いなあと。勉強になりました。
0失礼。言葉足らずでした。「僕のすべて〜」を結語としているという意味です。
0遅レスすみません。 花緒さんと三浦さんで全く違う反応なので、大変面白く感じています。実は、これは、ややひねくれたそれでも本質的には抒情詩、というつもりで書いたものなので、みなさまの反応を不思議な気持ちで受け取っています。 仲程さんもコメントありがとうございました。
0素敵な詩だ でもこれをJKに読ませて素敵だと思うんだろうか 文学好きなら素敵だと思うかもしれない すごく話はずれるんだけど もしかしたらここまで詩というエクリチュールの芸術のいちジャンルが 市井と乖離してしまうと その課題はどこまでその興味のない対象に接近できるかって問題にならないかな って考えてるんだよね でも他人に阿った詩なんてのはだいたいクソだ そういう限界的状況があると思うな たぶんポエムを作ることなんて人間のとても根源的な営為なのにね 僕は好きだよ この詩 とにかくそれが言いたかった
0僕は、あまりすきじゃない。全てそぎ落としてしまう事は悟りに近いのかもしれないが、虚飾無き言葉で何かを救える人間は神様だけだ。というのがある。僕の周りの人間はそれで色々奪われてしまったし、それは真理だけど人理に背くみたいな感じですかね。何言ってるのかという話だと思いますが。 これは個人的な思いなので、僕はまだ抗いたいなぁみたいな感じです。良い悪いっていうよりは、スタンスに対する個人的な苛立ちが先立つなぁ。嫌いという訳ではなくて、忌々しい。信仰を馬鹿にされながら隣で恋愛話に興じられているようだ。
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