結露 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

結露    

細切れの思い出 ぱらぱらとめくり 冷えた肌に 触れるものはない 空を吸い込むと ぴきぴきと 肺に罅がはいって 血の音ばかり 耳の奥で 騒いでいる 沸騰した背中から 飛び出そうとする 声を聞く人を 探しているような 気だけしている きしむ木張りの床 座り込むと ぼくは ばらけてゆき 生きていることの 区別さえ つかなくなる どこでもなく だれでもない 骨の浮いた肩に 置かれた手を 徴にして 存在は 収束してゆく 海のにおいがする 命にも似て やってきた足音 ひととき 生きていなかった ぼくは そっと息を取り戻して ふっと後ろを振り向く すると 君がいる 誰でもいい君のために 誰でもいいぼくは 行き場所を なくしてしまった 窓に当たる風ばかり 聴いているひとは もう孤独から 手を離されてしまった ただぼくは ぼくである だけなのに



結露 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 789.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2022-08-01
コメント日時 2022-08-08
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:789.9
2025/04/06 23時52分08秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

結露 コメントセクション

コメント数(3)
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2022-08-01)

生きていることの 区別さえ つかなくなる そんな気になったことがありません。

0
あきら@ちゃーこ
田中宏輔さんへ
(2022-08-01)

そうですか。

0
鱗子(揶白)
作品へ
(2022-08-08)

何か自分にとって嬉しいことが沈んだとき、君がいる。憎しくないのに何が足りないんだろう? 色んな固くなった塊が、綺麗な色になって解かれていく。

0

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 2