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泥沼(牛舎)
牛眠る アンモニア香る 泥沼に 泥沼だ おがくず足りず 糞尿が ぬかるみまとわり 牛の足 牛の顔にも 鳴き響く声よ 牛が来る 下痢を顔に 垂れ流しつつ 下痢止め撒くも 追い付かず 耳が垂れ 中耳炎 マイコプラズマ蔓延し 耳吸引洗浄 牛暴れ 床に敷くおがくず足りず アンモニア ウッドショック いつ終わるか やきもきし やれる事は 治療の度に 糞まみれ 窓全開 朝の冷気 でもアンモニア 麦稈を 撒いてごまかす 牛の床 一日終えて 泥沼に 泥沼に 足踏み入れ アンモニア 泥沼に 足踏み入れ 牛の世話 重くぬかるみ 牛走り 顔に糞付け 心苦しく 牛が轟く 声聞こえ 家路付きたる 罪悪感 春風の 如く来りて ブルドーザー 泥沼糞便 搔き出して 撒くよ 消毒石灰 真っ白く 敷き詰めたるは 新おがくず なだれ込んで 丸くでき上がる 牛団子 いい香り 乾いた心地 牛団子 眠る 気持ちよくて 牛団子
泥沼(牛舎) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 859.2
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-06-29
コメント日時 2022-07-02
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
進化形牛団子でしょうか。盛ってきましたね。 エネルギッシュな牛舎のイメージは伝わります。 男の料理みたいな、このつっけんどんなまでのぶつ切り感。いかにも情に流されず淡々とタスクをこなしていく飼育員といった感じ。 牛は一頭一頭みんな性格が違うものなのか、牛を育てているうちに情が移ってしまうことってないのか等、素人として聞きたいことがまだまだ山のようにあります。 肉牛を育てるのは想像以上に大変なお仕事だと思います。現場のお話、ドキュメンタリー番組のようで楽しかったです。
0牛の飼育、アンモニアの匂いに、感染症の影。ウッドショックとオガクズは繋がるのかもしれません。麦稈は調べたい語彙ですね。ブルドーザまで出て来るとは思いませんでした。牛団子は文字通りでは無くて寝て居る姿からの連想だと思いますが、穏やかな最後だと思いました。
0色々現場の状況を盛ってみました。 牛は生き物である以上、性格や体質は違いますが、基本臆病なのに好奇心旺盛で、特に子牛はよく恐る恐る(場合によっては何を考えているかわからないほどストーカーレベルでしつこく)寄ってきます。 病状が急変する事もたまにあり、付きっ切りで看病することもありますが、情は移るかと言うとまあ肉牛だからと割り切っています。 大変かもしれませんが、以前勤めていた牧場であった13時間労働や、自衛隊時代にやった真冬の雪中行軍や炎天下の40キロ行軍よりだいぶマシです。 ユーチューブに「田中畜産の和牛チャンネル」というのがあり、より肉牛の現場を垣間見れるかと。
0麦稈(ばっかん、と読みます)は要するに麦わらです。 牛の寝床に敷いたり、牛に食べさす事もあります。繊維質多めなので、大人の牛には下痢予防になるとか。子牛には食べにくいですが。 ブルドーザーは酪農・畜産では必須アイテムです。 牛舎の糞をだしたり、餌となる牧草を運んだり、トレーラーをつなげて牛を運んだり、除雪にも使います。 団子の様に眠っているのが、牛にとって幸せな状態です。 なのでそうさせるのが仕事ではあります。 あとかわいいです。
0この書き方いいっすね。ちぎり絵のような油絵のようなそういうイメージで読めました。まるでジブリにでも出てきそうな人間様は指を咥えて見てるだけって科白が飛び出しそうで参りました。
1>ちぎり絵のような油絵のようなそういうイメージで読めました。 そう言われるとそうですね。 場面場面を点描の様にピックアップしているので。 >まるでジブリにでも出てきそうな人間様は指を咥えて見てるだけって科白が飛び出しそうで参りました。 人間には限界がありますし。 ジブリの登場人物にはなかなかない泥臭い(というかアンモニア漂う牛糞臭い)現場です。
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