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日影の日
打ち明けよう これは 季節 夏という時間の中に 唯一縛られることのない 熱の影が地上に差し込まれる日のこと 青白い布を全身 身にまとって 有る駅から 夢より一片切り取ってきた 線すら維持できない不安の駅まで 各々の魂の記憶を頼りに 特別急行を乗り降りしていく彼らを 私はその日だけ思い出すことができる その記憶は 原風景が広がり続けることを許し 約束を果たし終えた輝かしい光 けれども約束は一つきりではなく 彼らには取り零してしまう 素朴な忘れっぽさがあるのだ だから 今日という 世界がしんと鎮まりかえる日がやってくる さあ 夜が明けた 彼らもそして私も 暗くなるまで 走ろう
日影の日 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1843.5
お気に入り数: 2
投票数 : 3
ポイント数 : 7
作成日時 2022-06-12
コメント日時 2022-07-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 7 | 7 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.5 | 1.5 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 3.5 | 3.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ありがとうございます。このサイトは初めてなもので、慣れないですが、感想とても嬉しく思います。よろしくお願いします。
0ケンガンアシュラで優勝した人が書いたみたいな
1本当に、夏というこの季節にぴったりの詩だと感じました。まっすぐな眼差しが羨ましいです。
1はじめまして。夏といえばあの行事ですよね。梅雨に入りましたが、いよいよ暑くなってきてもう夏みたいですね。真っ直ぐかどうかは分かりませんが、真剣に心情や情景を見つめるようにしています。
1この作品には差し出された手が見えました。そしてぼくはその手をそっとつかめばそれだけで良いような気分になりました。
1よんじゅう様、コメントありがとうございます。光を感じていただけたのなら、この作品も意義のあるものになったと思います。作者として、感謝申し上げます。
0雰囲気が有りますね。どこから来るものかと思いました。記憶に根差しているからだろうか。夢より一片切り取っている。駅から?原風景が広がり続ける。忘れっぽさも雰囲気を作っているのかもしれません。
1エイクピア様、コメントありがとうございます。お盆がテーマです。霊というのは執着が強いというイメージがありますが、意外とぼんやりしてるのではないかと考えました。
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