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オレンジジャグリング
尖った鉢から 零れ落ちていく感情は フロイトの霧となり立ち込めて 体はザリガニ 頭はラッパの様な雲に まるで不協和音の様に紛れ込み 日々のオレンジジャグリングにより 取ったり投げたりを繰り返し たえず空中に浮ぶ不眠症の感情線 人々は 街の血液を循環させて 僕たちの週末に別れを告げさせる それは クタクタのシーツに絡まる人肌のように 恋しく 未練たらしく 手玉に取られる人生へのさよなら。
オレンジジャグリング ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1385.3
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2022-05-28
コメント日時 2022-06-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ありがとうございます。
0何となく、中国のおどろおどろしい神、饕餮(とうてつ)とか、ギリシャ神話のパンなどを思い浮かべます。ほかにもいると思うのですが、顔や体のパーツが多岐の動物に渡っている。体はザリガニで、仮面ライダーV3のヨロイ元帥の正体怪人、ザリガーナを思い出すのですが、感情がフロイトの霧となりと言う発想には感心しました。
0エイクピアさんに感心して頂き感謝です。v3世代ということはもしかしたら俺より年上なんですね。 自分は仮面ライダースーパー1ですけど2000年代までは仮面ライダーもそんなに盛り上がって無かった様な気がします。しかし兄貴が2人いてそこからv3のザリガニーナが幼少の記憶に残っていたかも知れません。 ありがとうございました。
0目まぐるしく名詞が移ろい、ごった煮がそのまま循環する街へ繋がるのが素敵です。最後の静寂との対比がはっきりしています。
0流れるような展開、音の連なりが秀逸だなと思ったのですが、最後の一行が私的には少し残念でした。いろんな可能性がしゅるしゅると閉じてしまった感じがしましたが、逆の見方をすればそこを狙ったのかもしれません。
0たこさん。ありがとうございます。 結構昔書いた詩をまた推敲してみたのですが未だにオレンヂジャグリングがなんなのかはっきり解らずに使ってます。
0紅茶猫さん。ありがとうございます。 最後の尻すぼみ感は狙ってますがすこしキレがイマイチで拭ききれてない感もありますね。 まだまだ推敲できそうです。
0自由について考えていました。心でささ読み解かれ、ある意味盗み見される現代。自由はどこにあるのかと。少し仰々しい書き出しで始めてしまいましたが、この詩。完璧には読み取れない優れた表現、詩句に紛れて、筆者様のプライベートに踏み込む描写が程よい具合に放り込まれている。不眠症の感情線、クタクタのシーツといった。その極め付きが最終連の「手玉に取られる人生へのさよなら。」でしょう。この一節で、恐らく複雑化した現代をやや揶揄した詩そのものの謎をひも解いてみせている。この詩は筆者が世情、世間を観察し、自らに自由を与えるまでの過程を描いた作品なのだと感じさせます。良かったです。
0ありがとうございます。 この詩は20年前の東京で書いた詩を推敲しつづけているんですが確かに自由について思い浮かべていたのかも知れません。満員電車に乗って仕事に行き満員電車に乗っていつもの家に帰る時見た夕焼けとか、昔、ブラック企業で働いていて絶えず入社して逃げるように居なくなる人達を眺めていたからとか、とにかく自由の歩幅は中々揃わないものです。 さよならの言葉で始まりを伝えたいのもありました。 ではー。
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