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人間やめちゃいな
朝は泥人形 昼はマネキン 夜は哲学者 薄暗がりのリビングで、 パパ活で来たおっさんが妹を犯し続けるのを尻目に 業務用のキャラメルポップコーンで上下ジャージを汚しながらスクリーンを見る 今日も隣人の壁ドンがうるさい 「まったくどいつもこいつもツマラナねえやつばっか」 ボロボロとポップコーンが落ちる あっちやこっちのスレも見るけど、おれに勝てるやつなんかいやしない 通りいっぺんのキレイゴトばかり。結局、すべては自分の利益に収束して、 宗教だの、法律だの、そんなことだって上辺にしかすぎない。誰がいつどうやって正しく判定できるんだ? 認知症のババアがとなりでクソを漏らす音が聞こえる 「おまえ、そんなこといってっけどおれが言ってること間違ってるていえんのかよ?n」 おれのいう真理になんたってケチをつけられない。 この世は、誰が、なんのために、どれだけ完璧に制御されてるんだって。 こいつさえ言っちまえばどれだけ場がまぜっかえろうがどうってことねえ。 まったくなんて滑稽で、なんて不細工で、なんてチンケなんだろう。 「ねえ、今日中出しでいいから、五千ね」 汗臭い室内で、ソファーの妹からねっとりした声が聞こえる 「もうゴム要らないから、はやく挿れてよ」 妹がおっさんを逆に食ってしまう勢いで迫る。 「ああああ、ああああ、ああ!!」 ババアがクソのはいったおまるを叫びながら蹴散らかす。 やれやれ。おれはそれらを尻目に、 生ぬるい批評サイトにでも猛毒ばらまいてみることにする。 ケッ、クソの匂いでポップコーンの食う気が失せた。 キーボードの隙間にも入りやがる。 、、、、、、、、、 《おまえの詩、おもしろくねえな》 《まるで文豪の剽窃だね、もっと勉強しなよ》 《おまえ散々おれのこと暴言っていうけど、そんな事決めた法律あんのか?》 、、、、 pn:通りすがり •なんのためとか、だれのために、おまえがこういうことをしてるのかは興味はない。 おまえのいう全部はつながってて、おまえのいう事が当てはまる状況すら一部にはある。 でもそうならないように、みんな知恵をしぼって色々考えてるわけだ。優しみや、思いやりで。 それが社会だ。それを守ろうというのが宗教であり法律だ。 まだわからないだろう。言ってやる。人間と社会は切っては離せない。絶対に。 それを踏まえた上でまだこんな戯れ事繰り返すってんなら、 『人間やめちゃいな』 って、そういうわけだ。沁みるだろう?その先に何がある? 小手先の唄と、穴だらけの知識に蹴つまずいたおまえのさ。その先を見せてほしいね 素材はそこらに転がってるだろう。な? 『人間やめちゃいな』 ってよ。覚悟がねえなら道化になりな 、、、、、、、、、、 、、、、。。。 、、、、 壁ドンと、ババアの喚き声と、妹の喘ぎ声が合唱する。 いよいよパトカーの音も聞こえてきた。 嗚呼、聞こえる!聞こえる! おれ、人間やめちゃいな!って!
人間やめちゃいな ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1608.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2022-02-19
コメント日時 2022-03-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
とりあえず、牛乳をあたためて飲んでみよう。なんか気分の良くなることあるといいね。
0ジャンクな書きのスタイルがキマッているかというと、ジャンクという洗練さには到達しておらず、雑な書きだなあという感。深尾さんは牛乳をあたためて飲もうと励ましているが、まずは業務用のキャラメルポップコーンを食べることを止め、普通のポップコーンに変えるのがいいと思う。ミュージシャンのプリンスが、ポップコーンを主食にしてファンキーであり続けたように。
1深尾貞一朗さん、コメントありがとうございます。 わたしは牛乳が大好きでして、ただ真冬でも冷たいまま飲んでしまうんですね。 詩についてですが、ここが詩の批評サイトであることを踏まえて書いてみました。 ストーリーだとか含みが面白いかどうかは自分でも加減がよく分かっておりません。 記号の使い方に関しては全然いい加減だな〜と思っています。 要するにいい加減な詩ということでございます。
0三浦果実さん、コメントありがとうございます わたしは業務用のキャラメルポップコーンが大好きでして、 どうしても普通のタイプにもどせないんですね。 詩についてですが、ご指摘のとおり洗練とはまるで言いがたいシロモノです。 おいおいじゃあそんなものを晒すなよというところですが、 わたしの言い分といたしまして、ここが詩の批評サイトということを踏まえ、 とにかく読み手が不快になればいいなと願ってコイツを書いたんですね。 コメントがつかなければしてやったりとというわけだったんです。 決して取ってつけたわけじゃあ、ございませんよ。
0ヒリヒリするが受け入れられないという印象。ごくごく個人的な感想ですが。非常に粗雑でいたたまれない心境、立場にある話者の心情が綴られていて、人間やめちゃいな、という強力なフレーズもタイトルもあるが、もう少しその話者の心情が俗っぽい言い方だが「グッとくる」あるいは「刺さる」そして読み手に考えさせるには、あと一歩足りなかった。ちょっとした鑑賞物として一段上がった工夫、趣向が必要だったように思う。ジュディ&マリーのドラマー五十嵐公太氏がデビュー間際のYUKIとTAKUYAに言った「僕らは一段上にいるからステージに立てるんだよ。それがなければ」という言葉を思い出しました。惜しい。
0stereotype2025さん、コメントありがとうございます。 あなたのコメントをもって、この詩はある意味到達し、完成をみました。 嬉しいです。 わたしはジャジーな感覚でもって、これを『粗雑で陰鬱な詩』として書きました。 詩というよりは、感性という油絵の具を乱暴に撫で付けたかのようなシロモノです。 ただ猥雑で刺さらないと仰るも無理はありません。三浦氏への返信にあるように、それも1つの狙いでした。 コメントがつかなければ『それはそれで』この詩は出来上がりでした。 しかしわたしがこのコメント欄で何遍も申し上げておるように、この詩はここが詩の批評サイトであることを前提として書きました。 なにを申し上げたいかというと、わたしには最初からこの詩においてもう一つの狙いがあったのです。 それはこの批評サイト隅々までを媒介とした詩の創作です。 このコメント欄の機能、コメント批評してくださるみなさん。サイトのコンセプト。すべてを取り込んだ上で詩の完成を見ることはできないか。 お気づきの人もいるかと思いますが、この詩のストーリー、少し前にこのサイトのどこかで行われたやりとりに『似て』はおりませんかね。『何』とはいいませんがね。 さて、こうしてわたしが発想から経緯までをつまびらかにすることで、あらためてこの詩は完成です。ネット詩というのはかくあるべきという勝手な思い上がりから実験にいたり、コメントも頂けた上に薄ら寒い自己満足にひたっておるようで誠に恐縮です。 その上で改めてご意見など頂けたら幸い至極です。 わたしもジュディは大好きでして。今でも聴いておるんですよ。
0「人間やめちゃいな」とタイトルで言っていますが、森石様は人間をやめているのでしょうか。気になりました。 僕は思うのですが、人間をやめたら、そいつはとても信心深くなると思います。直観ですが。 ともあれ、スピードのある文体で好きでした。
0うろたん颱風さん、コメントありがとうございます まずは文体のことについてお礼申し上げます。作りそのものはいい加減ですが、中身は頭に入ってくると思います。好きと言われるのはかなり意外でしたが…。 そうですね、あとわたしは『人間』です。でもクズです。でも人を愛します。 人間を辞めたら信心深くなる、ですか。詩ですねえ。 ここ肝心なのはどれだけ信心深くなったとしても、『ソレ』は悪なのか正義なのか、はたまた高潔なのか下賤なのかは関係ないというところですね。
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