君を刺すのは僕かもしれない - B-REVIEW
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君を刺すのは僕かもしれない    

「私はいつか刺されて死ぬと思うの」 くるくるとパスタをフォークに絡ませながら彼女は言った 「何故そう思うのかも、いつからそう思ったのかも分からないけど、そんな気がするの」 彼女は微笑みその大きな瞳で僕を見つめながらそう言った 「どうしてだろうね」 先に食事を終えていた僕は手持ち無沙汰に悩みながら答えた 「ねぇ映画を見た後に前に行ったカフェに行こうよまたあそこのコーヒーが飲みたいわ」 彼女は唇をペーパーナプキンで拭いながら言った 僕は微笑みながら頷き、会計のために右手をあげる "君を刺すのは僕かもしれない" ふたりは冷たい風に背中を押されながら真っ直ぐ続く廊下をゆっくりと歩いて行く 静かな幸せがふたりを包んでいた



君を刺すのは僕かもしれない ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1058.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2022-02-12
コメント日時 2022-03-07
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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閲覧指数:1058.7
2025/04/10 07時05分31秒現在
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    作品に書かれた推薦文

君を刺すのは僕かもしれない コメントセクション

コメント数(2)
仁川路 朱鳥?|
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(2022-03-06)

カップルのお話かな、と思いました。 >静かな幸せがふたりを包んでいた お互い生きて、隣にいられるというのも幸せなものですが、 >"君を刺すのは僕かもしれない" この行。邪推ですが、心中などされるかもしれない……と考えました。 そうであるならば、心中してずっと一緒にいる、みたいな終わり方もあるのかもしれません。 飲食店の店員さん、映画館の店員さん、カフェの店員さんが絡んでこないところ(「チェーホフの銃」という概念があるように、絡みのないものは出さないほうがいい、と言われています)、このふたりだけで完結している気がして。

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ふかお
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(2022-03-07)

近すぎる関係は、危険なのだと想像しました。

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投稿作品数: 2