ぐみぐむぐみぐむ。
「ねぇ、なにたべてるの?」
ぐみぐむぐみぐむ。
「いつもたべてるグミはたべないの?」
ぐみぐむぐみぐむ。
「どうして?うりきれてたから?」
ぐみぐむぐみぐむ。
「ねぇ、なんでないてるの?」
ぐみぐむぐみぐむ。
「いつものグミがたべられないから?」
ぐみぐむぐみぐむ。
「ねぇ、グミのテディベアがないてるよ」
ぐみぐむぐみぐむ。
「あきちゃったの?またたべてよ」
ぐみぐむぐみぐむ。
「ねぇ、こっちみてよ」
ぐみぐむぐみぐむ。
「そんなに、かんでたらあごがこわれるよ」
ぐみぐむぐみぐむ。
「どうして、のみこまずにないてるの?」
ぐみぐむぐみぐむ。
「ねぇ、どうしてこころがいたいの」
ぐみぐむぐみぐむ。
ぐみぐむぐみぐむ。
「ねぇ、どうして私の心臓を食べてるの?」
作品データ
コメント数 : 8
P V 数 : 1233.5
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 3
作成日時 2021-12-07
コメント日時 2021-12-09
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
閲覧指数:1233.5
2024/11/21 22時49分39秒現在
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一読して、いいなと思った。 一貫して答えが返ってこないのもいいな。 自分(=私)の心臓を食べられているのに、まるで他人事のように質問しているのもちょっと恐怖。 二人の関係性が分からないから、なんか自分が好きなように当てはめる楽しさがあると思った。 そこに想像の余地があって、いろいろ考えちゃいました。
1可愛らしいリズム感に乗せられて軽やかに読んでいたら、最後にパンチが待っているとは思いもせずノックアウトさせられました。もう一度読み直したら、ぐみぐむぐみぐむ、という音がただの咀嚼音ではなく、抑えられない動悸のような切迫感にも感じられました。素敵です。
1類さん コメントありがとうございます。 この2人の関係性はあえて空白にしてあります。でも、何回も読んでぐむぐむしているうちにわかるかもしれません。もしかしたらですが。
0ぬまたろうさん コメントありがとうございます。 これはグミを食べながら思いついたぐみぐみという表現から作り出した、私の中では比較的珍しい作品になります。ぐみぐむ、ぐみぐむ、ずっと言ってたら癖になりそうな言葉だなぁと自分でも不思議に思います。
0面白いし、悲しさが徐々に表されてくるのが自然に伝わってきて、すごくいいと思いました。ぐみぐむ、ぐみぐみぐみぐむという言葉を思いつけるのがすごいです。それをきちんと配置できるのも、すごいです。
1黒髪さんへ コメントありがとうございます。 この詩は単調でありながらも、リズム感が面白いなぁと自分でも思います。ぐみぐみぐむぐむはお気に入りの言葉です。ずっと言ってると呪文のようにも聞こえてきますね。
1ぐみぐむぐみぐむ。 すごく良い!この響き! ぐみぐむぐみぐむ。 癖になります!
0尾崎ちょこれーとさんへ コメントありがとうございます。 ぐみぐむぐみぐむ。言えば言うほど癖になる謎の言葉が完成しました。お褒めいただきありがとうございます。
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