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優しさとチーズの詩
チーズが好きだ 白カビのチーズが 最初はおおらかに切って パクパクと口に運ぶ 次に段々と無くなってくる それが寂しいから 大切に保管しようと考える それで時々取り出して 1くち また 1くち 最後は薄く薄くスライスして なけなしのチーズよ… と 食べて、無くなってしまうのだ チーズはまた買えば良いのだけれど 優しさが チーズと同じようなものだとしたら だとしたら その人の優しさに 同じものは二度とない 使い切ったらもう お終いなのだ
優しさとチーズの詩 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1531.6
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-10-05
コメント日時 2021-10-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
チーズ好きですから同感です。あのブルーチーズは贅沢なお高いものですから味わいたい気持ちが表れているかと。
1こんばんは コメントありがとうございます。 ブルーチーズ、たまりませんね。 チーズと優しさのシンクロは上手くできたのかなと不安です。 もう少し長くしたらいいのかな、まだまだ実験ですね。
1「優しさが チーズと同じようなもの」 という描写に、違和感がありました。 「使い切ったらもうお終い」だとすると、 たぶん、それは優しさではない、違うものを すり減らしているんじゃないかと思いました。
1思えば、人は人の優しさを食べているような気がします。人の優しさにも限度があって、どこまで食べられるか確かめているような怖さが滲み出ています。僕らがチーズを食べる代わりに、そのチーズに何を与えられるでしょうか? 人は見返りを求めたがるものだけれど、チーズはただ食べられて消化されて終わりになるものです。人とチーズの違いはそこにあると思います。人の心を、優しさを、食べ物に例えてしまうその怖さが、極めて現実的でした。食べ尽くしてしまえば、また新しい優しさ、新しいチーズを買えばいいという。人間の怖さが十分に描かれています。
1まささんこんばんは、コメントありがとうございます。 確かにそうですね、その違和感、とても素敵なものと思います。 私が詩を書いた時の心情と見事にシンクロするかもしれません。 だとしたら「この優しさのようなもの」な何なのか、深堀するきっかけにもなります。 感謝です。
1こんばんは、コメントありがとうございます。 細かい解釈を添えて下さりありがとうございます。 そうですね、私はそんな人間の「怖さ」を書きたかったのかもしれないし、もっと奥の真理を見つけたかったのかもしれない。 詩というものを読んでくださった方が様々、テーマに対して考える時間が生まれたりする、それだけで私は嬉しいのです。
0汲めどもつきせぬ泉のような、そうありたいですが、存在は乾いたりよれたりひねくれたり、、、優しさは無尽蔵ではなく、ボランティアの心等にも似て努力や気を取り直し補充するものかと思います。チーズという喩えは面白いかも。
1こんにちは、コメントありがとうございます。 私も本当はそうありたいものですが、残念ながら私は消費して、いつか、尽きてしまうものと思いました。 その悲しさやら寂しさを思う時、詩にすることにしました。 なるべく軽口叩くように。
0ディラン・トマスはゴンゴラチーズが好きだと手紙に書いていました。
0こんばんは、コメントありがとうございます。 チーズが好きな詩人なんですね。 どんな詩を書かれていたのか、気になります。
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