冷たい足先
白い石に立つ影
顔も分からないのに
温度ばかり探している
ひとりになってしまった
石は川底を流れて
磨かれている
つるつると光る表面に
瞳が写り込む
砕け
砂の一粒になることを
求めているはずなのに
足跡を重ね合わせて
ぴたり、とはまることはない
深く刻まれた谷を
とびこえることもできない
ふるえてしまうから
寒い
肌が先から冷える
それでも芯の熱は
じりじりとくすぶり
存在の在り処を
示し続ける
解けていく
空が 雲が 境界が
それでも
たったひとり
世界にはわたししかいない
垂らされた糸に縋ることも出来ない
手の中をすり抜け
細い痕だけを遺す
わたしの輪郭は
あなたの視線で
織られているのに
あなたもわたしに
わたしもあなたに
触れられない
たぽん、と
水に石を投げ込む音
隔てられたどこか
あなたがここにいると
わかることだけで
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 826.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2021-10-01
コメント日時 2021-10-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
閲覧指数:826.6
2024/11/21 22時55分04秒現在
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にゃおーん。お目目ぱちぱち!くねくね、? おぶれねりあなたのおうちはどこ、わたしのおうちはスイツランドよ~。 えへへ、ちょっと距離を縮めてみました。 私の輪郭はあなたの、のところ、主体の意識が他者に負うのかな、と、独りで生きられない存在を思い、また、すこし色香のある話なのかな、などとも思いました。 最期、芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」を思い出しました!
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