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血の臭み
凝固した 白身と黄身がぐちゃぐちゃぐちゃ スプーンでつぶすのは今日のお弁当 卵サンドの卵 揺れて視界が脱線する 気づけば規則的な段差音 遠くから聞こえる自発呼吸音 凝固した白身と黄身がぐちゃぐちゃぐちゃ。 あれ,今つぶしているのは赤身だっけ? そうか。 ……とろとろした赤みがぐちゃぐちゃぐちゃ 「かつお、うまいよ。身がとろとろして。ちょっとやってみろ」 おじいちゃんの唾が醤油に落ちる このかつおは何だっけ?晩御飯? お皿の上には ♡の形をした半透明な肉膜 僕の 心臓をぐちゃぐちゃぐちゃ 誰のご飯かわからないけど、ぐちゃ、ぐちゃ。 心臓を取り出したのだから当然、胸には穴が空いていて 穴の内側を指ですくってにおいを嗅ぐと いつもの、「臭い」を感じた
血の臭み ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 822.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-09-13
コメント日時 2021-09-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ぐちゃぐちゃ が初めは卵を潰すおいしい音だったのが、だんだん気持ち悪くなってぞっとしました。最後から二番目の行ではっきり生理的嫌悪を感じました。(悪い意味ではなく、詩の効果として)
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