海辺の人類
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流動
一瞬の水しぶきと ほとばしる快感 パッと散る清さ 水は波打ち 下る 下る コンクリートの狭い路地を 右に 左に もがいて 砕けて ぐごう ごおうと腹を唸らす うねり よじり 流るる 流るる 生の衝動にもはや走り うなぐる うなぐる 流るる 流るる 濃いあおと 細い煌めき つう と ヒカリの筋が あちらにこちらに さかなか それとも 光の反射か 交わり 絡み つう つう と泳ぐさかなを水が抱く 水は 流るる 流るる 下へ 下へ ぐおん ぐおんと 世界を揺さぶり 流るる 流るる 下へ 先へ
流動 ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 6
Ｐ Ｖ 数 ： 1209.2
お気に入り数： 1
投票数 ： 3
ポイント数 ： 17
作成日時 2021-09-11
コメント日時 2021-10-02
Ｐ Ｖ 数 ： 1209.2
お気に入り数： 1
投票数 ： 3
ポイント数 ： 17
作成日時 2021-09-11
コメント日時 2021-10-02
#現代詩
| 項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 3 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 3 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 4 | 0 |
| 音韻 | 6 | 0 |
| 構成 | 1 | 0 |
| 総合ポイント | 17 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 3 | 3 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 3 | 3 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 4 | 4 |
| 音韻 | 6 | 6 |
| 構成 | 1 | 1 |
| 総合 | 17 | 17 |
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- 作品に書かれた推薦文
流動 コメントセクション
コメント数（6）
リズムが心地よいです。
1ありがとうございます！ 個人的に、リズムがないと詩は成り立たないと思っています
0水の透明感と、激しく流れるドライブ感があって、 読んでいて高揚感を感じる気持ちのいい詩ですね。 ひとつ気になったのは、「コンクリートの狭い路地」という情景ですが、 ふつうの自然にある川とかではなく、 なにか人工的な場所なのかな、どういうところなんだろう、 というところがちょっと不思議な感じでした。
1ありがとうございます！ 自然の中の水の美しさはまたありますが、どうしても周りも自然的な、生き生きとした動きのある情景を想像してしまい、水の動きが際立たない。灰色で均質なコンクリートの風景だからこそ、止まった時をぶち壊すような水の「流動」を書きたいと思いました。「流動」という響きは、自然の中ではなくコンクリートの中で魅せるのだという私の勝手な直感です
1下ると流るるの韻を踏みながらの繰り返しや、うなぐるなどの破調を思わせる擬態語や変化などに水が持つアナーキーさやダイナミズムが感じられました。 >濃いあおと 細い煌めき と、 >交わり 絡み の二連の繊細な表現にも惹かれますね。 冒頭の三行が枕のようにして置かれていますが、効果や意味についてはわかりませんでした。 水については私も気になっているモチーフでしたから、この作品も個人的に興味深く詠みましたし、東北の震災時の津波の映像も視ましたからなお気になりました。
1丁寧にお読みくださりありがとうございます 最初の三行は、好きに読んでくださってかまいませんが、現時点での私の生命観を水に溶け込ませてみました。
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