私だった - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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花骸

大人用おむつの中で

すごい

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私だった    

私は鳥だった 群青色の空を羽ばたいて うたいたい時に歌って なきたい時にないた 私は獣だった 翼はないけど前よりもずっと速く走れた 大地を蹴ってどこまでも 怒れば吠えて 荒々しく噛みついた 私は魚だった 銀色の池の中なら自由だった 無口になった私は 鳥や獣を羨むばかり 私は蛇になった 羨んで、妬んで、光を恐れて 茂みの中に逃げ込んだ 



私だった ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 1351.2
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2021-07-04
コメント日時 2021-07-05
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:1351.2
2025/04/09 19時28分55秒現在
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    作品に書かれた推薦文

私だった コメントセクション

コメント数(8)
森石 州未州
森石 州未州
作品へ
(2021-07-04)

拝読しました。 よい余韻と浮遊感をもたらせてくれる作品ですね。 最後、蛇になった時、なにかアヤマチがあったことに気づいてしまった、 その示唆がこの詩において重要でまた全てといっていい。 硬質。ダンディな詩ですね。

1
春田
春田
森石 州未州さんへ
(2021-07-04)

コメント頂きありがとうございます。 しっかり読んで貰えたようで、とても嬉しく感じています。

0
まさ
まさ
作品へ
(2021-07-05)

鳥はなにもかもが自由だった少年期、 獣は自我に芽生え、大人になった気になったけれど、 ただ自由なだけではいられなくなった思春期、 魚は社会に出て、生きづらさのなかで、 自分のテリトリーでしか安心を得られない青年期、 そして蛇は現在、、、 というイメージで読みました。 正直、自分のことかな、と思うくらい 自分を重ねて読んでしまいました。

0
入間しゅか
入間しゅか
作品へ
(2021-07-05)

読ませていただきました。 「私」が鳥だったり、獣だったりになる、そして、鳥だったり獣だったりが思っているかもしれない行動や思考をするところに面白さがあると思いました。 鳥、獣、魚、蛇に「私」はなれるけど、本来の「私」の姿が見えない。「私」とは何者か、「詩」と置き換えてもいいかもしれないし、「言葉」と置いてもいいかもしれない。読みを膨らませる余地のある作品だと思いました。

0
春田
春田
入間しゅかさんへ
(2021-07-05)

コメント頂きありがとうございます。 私とはなんなんだろうと思ったことをきっかけに色んな思いをのせて書いてみました! 読んで頂き嬉しく思います。

1
春田
春田
まささんへ
(2021-07-05)

コメント頂き嬉しく思います! 年をとって変化していく自分自身を比喩してみました。気に入っていただけたようで良かったです!

1
湖湖
湖湖
作品へ
(2021-07-05)

何者にもなれる演技者にして共感の心が詩的魂だとも言えると思います。魚や獣、蛇にも良さは有ると思いますが、失意の喩えとして存在しているならば、もう一度人間に立ち返る言葉を最期に足すと迫力が増したかなあ。題材が好きです。

0
春田
春田
湖湖さんへ
(2021-07-05)

なるほど。 私もストンと終わる表現にして締めくくろうかと考えてみましたが…  悩んだ末、どこかぼんやりしたままにして、まだまだ続きがあるような感じにしてみました!  次の作品の参考になりそうです。ありがとうございます。

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投稿作品数: 2