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病める思春の心
理由も分からず泣いている 胸の少し奥の所で溢れ、上へ、上へと かさをましてゆく そして何かの拍子に心がキュッと軋むと 目の下の際から恐縮しながら滲み出る 目の奥に溜まった涙が腐り、 繋がった神経を、脳を、干からびさせてゆく 退屈な日々だからか それとも僕がひねくれ者だから? 鬱々と 淡々と 今日はやけにじめじめして虫が多い ふとキミを想う きみは笑うと、 まゆのあいだに ちっちゃなしわができる そのくぼみが愛おしくて そこが ぼくの還るとこ ああ なんでだろう きみを想うと心がくしゅっとする 柔らかいハンカチをにぎりしめたみたいな心 ていねいに ひろげて、たたむ。 汚れないように、しまっておく。 まだ僕は泣いている 静かに脳の細胞が腐ってゆく 頭痛がする
病める思春の心 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1459.3
お気に入り数: 3
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2021-06-21
コメント日時 2021-06-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
いち読者としての感想ですが、内容がすべて、タイトルで表されていて、そのままの内容だったので、つまらなかったというのが、正直な感想です。 泣いている気持ちを泣いていると表すことになんの躊躇いもなくて、素直でいいなあと思います。 しかし、一方で思うことは、私が作者で、素直でいいなどと慰みみたいなことを他人に言われたら、簡単にわかったこと言わないでくださいと返したくなります。というか、簡単に共感されるようなこと、そんなものは書く価値がないので書かないです。そんなことを作品読んで思いました。
2初めての投稿に初のコメント、凄く嬉しいです、ありがとうございます! 私は「この感じ」をそのまま表したくて、言葉でどうにかその雰囲気を作り出すのが好きなので、文章がそのまますぎる(=つまらない)と感じる方もいるのでしょう。 確かに私は薄っぺらい感情を詩にしようとしたわけではないのですが、伝わらないのはもどかしいですね、、言葉で言えないから詩にしているので、現段階ではこの詩以上上手く言えません、、 「素直な詩」、嬉しいです。 今の私には十分です! これから感情が胸に刺さるような詩を書けたらいいです。
1こんにちは 十五歳らしい瑞々しい詩であると思いました。 が、タイトルが安直すぎる気がしました。 確かにそれはとっつきやすいですが、それならば、詩の内容に何か裏切りの成分が込められていると、もっと素敵な詩になるのではないかと思いました。
1では即興で返詩を。 原始仏典ダンマパダの言葉を拝借しながら。 泣いている 腐りゆく頭 溶けゆく体 「つとめ励むのを楽しめ おのれの心を護れ 自己を難所から救い出せ 沼に落ち込んだ象のように」 頭痛する 飲み込む言葉 釈迦の声
1言えばいい。 良いです。 苦しみあるならば、やがて記憶の糧となるでしょう。
1なるほど、ありがとうございます! 読者を裏切れるような言葉探しに 出かけてきます
0ありがとうございます!
0ダンマパダって、調べたら仏教の教えを説く短い詩なんですね!そしてダンマパダは、人間の生きる道筋や、言葉という意味。すごく響くものがありました。それと体言止め。私の詩より重みを感じました。今度有効に使ってみたいです。ありがとうございます!
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