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月に吠え、消えて生まれても寄り添う月
未熟な男が一人 孤独にがなり怒鳴り続けている その先は雲であり、星であり、月であった 彼はそれらを愛していた。 愛しているからこそ、その我儘な考えを理解せよと傲慢に振る舞う。 そんな男心の幼さを馬鹿馬鹿しいと笑わないでおくれ いつだって一人になればしょぼくれてしまうのは男の方なのだから。 愚かな男は懲りずに月に吠える。 その美しさに気づいてから、ずっと月は当たり前に有るものだから愚かな男は吠え立てる 吠える痛みは言弾となって穿つ。 そんなことだから月は完璧なまでの丸々さを少しずつ損なって欠けていき、やがて居なくなった。 男は暗闇に囚われ、その指先すらも見えない。 もはや向かう道はとっぽりと包まれて進むこともできやしない。 強がろうとも、その内心では途方に暮れている。 それでも月は優しくて、その欠けた部分を時間を掛けて取り戻し、角の無いまん丸となって男の天頂へと帰ってきた。 新月の夜 消えた想いを新しくして またそこに居てくれる 淡き照らす月の光が見せる夜のあぜ道 フラつく男にそっと手を添える愛しき月の影
月に吠え、消えて生まれても寄り添う月 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1231.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2021-06-18
コメント日時 2021-06-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
題名から萩原朔太郎を思い出して読みましたが、また違う雰囲気だった。自嘲する様子は少し重なるけれど孤高、狂乱というよりは途方という感じで、月の大らかな愛からは、まだ追いつめられていない余裕を感じました。(伝わるかな、、?)この男、私に近い部分がありそうです。
0こんにちは。 少々説明的であるのと、月に吠えるのは陳腐だと思いました。 これは小説として読んでみたい作品だと思いました。重厚な心理描写が似合いそうだと。
0コメありがとうございます。 多少なりとも良いと思えてもらえたなら感激です。
0コメありがとうございます。 詩を書く者としては書いた物に『自分と重なる』部分があるというのは一番嬉しい表現ですね。今後も努力していきます
0コメありがとうございます。 確かに小説を書いているせいか、小説の延長線上で詩を書いているふしがあることは自覚ありまして説明的な部分が多いというのも認めざるを得ないですね。 率直な意見ありがとうございます。
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