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箱入り姫の君はいつも裸足で眠っていた あどけない顔の王子は君に黒い靴を履かせた 幼稚なオペラの翌日の朝にワルツは集った 真っ白い床の上で君と僕は手を繋いだ この時間だけは小さな舞踏会 僕らは廻った まだリードが下手だけどそれでも頑張るよ 何度も同じステップを踏んで覚えるんだ 君の靴がいつもボロボロになってしまうけれど その時は僕がまた新しく履かせてあげるから 君と僕とが踊った感情線が 鳥になって 花になって 木となり 葉となり 森となる 君の体が縮まっていく内に 僕の体は大きくなる
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作品データ
P V 数 : 1124.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-02-21
コメント日時 2017-03-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
2作品目を投稿します。 ご覧ください。
0これは、とととファンになりかけの私の個人的な感想と、捉えていただきたいのですが、前投稿作『生まれて来ました』の方が私は好きです。今作『pencil』では、物語性が印象に残ってしまう。 極私的な読みたいと思う作家奏熊とととの作品は、「物語が背後にあって、作家とととのメッセージが前から迫ってくる」という。抽象的な言い回しでごめんなさい。 『箱入り姫の君は〜』の始まり方から、今作は物語性に基点を置かれたことが、わかりやすく。先にも云いました通り、これは、とととファンになりかけてます私の勝手なコメントです。 なぜ、物語性が後ろへ下がった方がよいか。とととさんの自己主張は控え目なシャイさを感じるので。シャイな人が、急に人前で人生を語り出した時のビックリ感。それが、前作にありました。
0こんにちは。 >君と僕とが踊った感情線が >鳥になって >花になって >木となり >葉となり >森となる >君の体が縮まっていく内に >僕の体は大きくなる この言葉の重ねかたがシンプルだけど綺麗。それを引き立てているのは、君と僕の踊った感情線の軌跡、二人の目線が合いながら踊りつつ、その背景がどんどんリズミカルに変わっていく。背後でなる音楽が切り替わるような感じで語が変わるんですね。余計が装飾がついていないからか、二人が過ぎ去る時間を忘れるかのように延々と踊っている感じがしました。 ただ、なんとなく前半の踊りの話(物語と言っていいのかもしれないけれど)と僕がいいと思った所最後の部分とオチについてとpencilについては今一ピンと来なかった。これはそういう意味で三浦さんのレスに同調を覚えるかなぁ。
0私は鈍い方なので、最後まで読んでやっとタイトルの意味とか「箱入り姫」の正体が分かったという有様であります。オチに気付いてからは、「君と僕とが踊った環状線が」以降が短い童話のように展開していきます。最後に、もう一捻りほしかった気もしますけど、後半のシーンは素早く描かれていく絵が目に浮かぶようで素敵だと思いました。
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