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でたらめ
おおくのゆびさきがきりとられたまま、迎えようとした、ゆきどけの水を捨てようとして花は、ぎょっとしたようにさきはじめた、あたたかいものがながれついて、世界をかえるつもりはなかったとしても、おおくのゆびさきがきりとられたまま、迎えようとした、 ここへ、かくそう、という声は、ふりつもったゆきのように、あちこちでひかりはじめたさいしょのひざしだった、口々にてらしだそうとしてひざしのようにふりそそぐことばがふりつもった、ぼくも、ここへ、かくそうと、おもう、 あしおとのそばでは落ち葉たちが目をまわしていた、ひそひそとぶつかりあう姿は、わずかな言葉で陰口をたたいているようで、走りだしたあなたはかぜのようにくるっていった、だから、それは、たぶん、そう、わたしたちもかぜになって、ここで、きっと、でたらめに、くるう、
でたらめ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1212.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2021-03-01
コメント日時 2021-03-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 2 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
よんじゅうさん、こんにちは。 これは鎮魂歌でしょうか。風の中で肉体と意識を失うと、なるほど魂はでたらめな、感知できない存在になるはずです。疎外された先で狂うことによって自由になる。風になればこの世のことは関係がありません。 ちょっと作品世界から離れた読みをすれば、風は複雑な要因によって発生しているものだけれど、物理法則から離れないぶん「でたらめ」ではないのかな、と。
02019-10-25にも 「でたらめ」という表題で書かれており、前のものと あわせて なんどか拝読したい作品だなあと 思いました。
0何かのきっかけでいなくなってしまった「わたしたち」は「でたらめ」にくるうのでしょうが、くるえる分まだ幸せなのかもしれないと何故か思ってしまいました。
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