舐めておけば良かったのに - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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舐めておけば良かったのに    

みぞれは肌に沁みこんで いつの間にやら消えていく 何も起こらない月夜の通り みぞれは勝手にやってくる 何も知らない私はやっぱり どこから来たのか気にもせず きっと俯き歩いた通り 重いフードはもどかしく 湿ったマスクも取って向く 視界の隙間で鼻先はみぞれを弾き 人差し指と親指で摘んでみれば 数瞬あとには解けやがる 一滴とも呼べない水は 少し光って目を引いた 指先で嬲るつもりが立ち止まり 私はそのとき月夜を知った 佇みながらもみぞれは沁みた 私に月光を教えてくれたあのみぞれ もう少しも経てば消えていく



舐めておけば良かったのに ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1573.2
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-12-23
コメント日時 2020-12-27
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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前衛性00
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 エンタメ00
技巧00
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閲覧指数:1573.2
2025/04/06 23時52分12秒現在
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    作品に書かれた推薦文

舐めておけば良かったのに コメントセクション

コメント数(3)
じゅう
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(2020-12-24)

どこから転機が訪れるか分からない、そのきっかけを取るに足らない、誰も気にかけていない些細なみぞれに託しながら、冬の景色を見事に書き上げた詩、と解釈致しました。みぞれの儚さに名残惜しさを感じる語り手に、つい感情移入してしまいました。

1
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(2020-12-27)

アキラさんがこの手の詩を書くの、珍しいですね。具体的に情景が浮かんできて、冬の月夜のなかでみぞれにやられている気分になりました。よかったです。

1
鱗子(揶白)
作品へ
(2020-12-27)

雪や風景がちゃんと響きました。

1

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投稿作品数: 2