落し物の二割は動物たちによって届けられている - B-REVIEW
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落し物の二割は動物たちによって届けられている    

市役所前じゃなくて 北見町三丁目で降りる そのほうが市役所に近い これは人々の常識 市役所前で降りた狸は 騙されたような顔で バスの行く方向 すなわち市役所へ 早歩きで進む なんとも言えない気持ち 西日を受けて 険しい表情 緊張のせいか 排尿してしまう 交番は怖いから 市役所ならと 軽く考えていた昨日に 戻りたい でも誰かの落し物は 届けなければ 子供たちにも示しがつかぬ 次第に 市役所の古びた門が 見えてくる



落し物の二割は動物たちによって届けられている ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 9
P V 数 : 1581.7
お気に入り数: 3
投票数   : 4
ポイント数 : 80

作成日時 2020-12-05
コメント日時 2020-12-13
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性1211
前衛性43
可読性1110
エンタメ65
技巧3231
音韻43
構成1110
総合ポイント8073
 平均値  中央値 
叙情性41
前衛性1.31
可読性3.71
 エンタメ21
技巧10.71
音韻1.31
構成3.71
総合26.77
閲覧指数:1581.7
2025/04/09 20時39分03秒現在
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    作品に書かれた推薦文

落し物の二割は動物たちによって届けられている コメントセクション

コメント数(9)
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2020-12-05)

次第に 市役所の古びた門が 見えてくる と締めくくられてあるところに、こころの目がとまりました。 なにをなんと見ておられるのかと。

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r
作品へ
(2020-12-06)

すみません蛇足でした。

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くつずりゆう
作品へ
(2020-12-06)

タイトルも作風もすきです。 意外性と固有の世界と余韻、くすっと笑えてどこか切なくて母性本能を擽られます。

0
r
田中宏輔さんへ
(2020-12-06)

すみません、作品への返信になっていました。 そこは蛇足というか、 視点が若干ブレてますね。 よくやりがちなので気をつけます。

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くつずりゆうさんへ
(2020-12-06)

喜んでいただけて何よりです。 母性本能を擽るのは、やはり「狸」であることが大きいのかもしれないとちょっと思いました。

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未
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(2020-12-11)

狸の気持ちになった。私のこと?

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ピム
ピム
作品へ
(2020-12-13)

これこそあなたの世界観ではないですか? 馬や狸がどうでもいいなんて、自暴自棄にならずに、これを押し進めれば良い。 馬の話しもそうでしたが、終わり方が上手いです。着地に余韻を残すのですね。

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r
r
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(2020-12-13)

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文盲
文盲
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(2020-12-28)

高尾山ではなく高尾山口、なんとか病院ではなく病院前、そんな細々とした日常の齟齬に、狸が嵌ってそれでも正義を貫こうとする意思に笑ってしまう。そして、その正義も間違っている。

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投稿作品数: 2