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記念の日
花びらが道路の端にずっと落ちている 枯れ葉も道路の端にずっと落ちている そしていつも思うのだが、 見れば坂や階段の多い地区だ 向きこそさまざまの坂や階段が、そちこちにある 曙光がやさしく暗く色づけている、 紅に黄色にねずみ色に そして道路はたぶん濡れている 夢幻を厭う私も、これらを私の心としたい 今日は結婚した妹に御祝を現金書留で出す日だ 封じ目に、もう割り印をしてある この記念すべき日に、何の誤りもしたくない 今は暗い曙光が、私に、待つように言う 今日もまた、明るい日となろう 辺りが次第に見えやすくなるようだ 何か子どもの匂いがする 景色がわずかに照らされて、匂うのだ 妹ができた時、私は自転車に乗る練習をしていた 幸あれ
記念の日 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1255.6
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2020-12-03
コメント日時 2020-12-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
わたしにも兄がいます。大切な選択を迫られた時、兄だけは頑張れと言ってくれました。いつも見守ってくれていたことを思い出します。
1コメントありがとうございます。 小さな時には妹をいじめたこともあります。父は私に言ったものです、「ダメだよ、いつかは二人、助け合っていかなきゃならないんだから」と。 この作は力まずにやさしく紙をボールペンで擦るようにして書いたものです、サラサラと。 内容が個人の手記めいていて、ビーレビという場に発表するかどうか悩みましたが、誰かに読んでもらいたい気持ちが溢れて、放出しました。
0> 妹ができた時、私は自転車に乗る練習をしていた 特にこの部分がすきです。 涙がでて、なんども繰り返し読ませていただきました。 ありがとうございました。
1姉がいます。 今は遠くにいますが、歳を重ねてから、いろいろ話すようになり、小さな頃から私を愛してくれていたのだなぁと思います。 幸あれ、姉も私に同じように言ってくれました。
1世の中を見ていると、悲しい関係で結びつき合っている人間存在もあるようです。 一つでも多く、愛とそのあらわれがありますように。 コメントありがとうございました。
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