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もう一度君に、かつて書いたように、この手紙が書けるかどうか分からない。ひび割れてしまったスマホの画面。取り付く島のないほど空に飛んでいった自分がこちらに手を振っている。君はどうせ幸せにやっているのだし、鏡を見ると幽霊が隣にいた、こんなコードはおさえられないと笑ったときに光っていた星座の名前をパスワードにしていたとしても、どうしても君の顔が思い出せないんだ。そもそもが全部間違っていたんだ。見渡す限り人なんていない、ずっとポーズされてしまったように動かない海のことや、ワイン畑で大麻を吸ったこと、終電に駆け込むために長い工事中の地下鉄構内をなぜか笑いながら走ったこと、大停電の夜に車をUFOにしてJamiroquaiを大声で歌ったこと。たとえばそれはどこかの家のカレーの匂いだった。なにもかもを力の限り押し潰すつもりになったときだった。言わなければよかったことが群れになって空にばら撒かれた。アフリカかどこかでダイヤモンドの原石が見つかったときだった、全部が爆発して少しの間戻ってこないときだった、鴨のいる公園で水紋がなにかを伝えるときだった。体温が小さな蝶になって天井に昇っていった。静かに静かにコーラがグラスで弾けた。まるで雨のように雷が降ってまるで真昼のように明るかった。その洗い物はずっとそこに置かれたままだった。電車のドアが閉まってそれからもう会うことはなかった。ずっと歩いていくのだから1秒1秒にきっと体を透明な殻を脱ぎ捨てていくことだと気づくと、月がむしろ見ています、それは第13条第1号イ及び第3号に規定されている。その匂いや、何ミクロンの肌触り、全部のビルが溶けるように崩壊しながら、蝶がシャボン玉だったことを思い出すように、温度にいつまでもピアノの旋律が透明な階段をのぼっていき、天使のことはずいぶん考えなかったです
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作品データ
P V 数 : 1403.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 75
作成日時 2020-09-26
コメント日時 2020-09-27
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 13 | 13 |
前衛性 | 10 | 10 |
可読性 | 10 | 10 |
エンタメ | 11 | 11 |
技巧 | 11 | 11 |
音韻 | 10 | 10 |
構成 | 10 | 10 |
総合ポイント | 75 | 75 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 4.3 | 2 |
前衛性 | 3.3 | 0 |
可読性 | 3.3 | 0 |
エンタメ | 3.7 | 1 |
技巧 | 3.7 | 1 |
音韻 | 3.3 | 0 |
構成 | 3.3 | 0 |
総合 | 25 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はじめまして。 ここのフレーズ好き、ここのフレーズも良いなぁって思いながら読んでいたら、結局全部が好きでした。今後も作者さんの作品を読みたいなと思いました。
0運営のafterglowです。 こちらで調査したところ、筆者と同一と思われるアカウントが存在することがわかりました。これはガイドライン冒頭の「参加資格」事項に違反しています。 つきましては筆者の側にて一つのアカウントを選択して頂き、そのアカウント以外でのログインを含む一切の活動を禁止いたします。 どちらのアカウントを使用するか、運営のGmail(breview.works@gmail.com)にお知らせください。
0ははちゃんと怒られてたわ ごめんね あふたーぐろうさん そしたらこのアカウントでいきます というか他はだいたいメアドもパスワード忘れちゃったからログインできないっす
0そしてありがとう高音さん 俺は慢性的なフレーズしか書けない病にかかっているんですが そうなったらまーまーお終いだと思ってます バカなので手紙しかかけなくなってしまいました
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