薄ぼんやりとしたまま - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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薄ぼんやりとしたまま    

墓石に佇んでいるトンボの色を じっと見つめていた子供が一人 彼らが知り得たその色を 憶えているものはいませんでした 立ち止まる必要もありはしない 刻まれた漢字に意味もない そいつは訳知り顔で拝むだけ 存在のない罪悪への手向けとして どうせ拝むべくして拝むのだ 線香の取り扱い一つのことを 大人二人で言い争う顛末だ 煙草を吸いもしないものだから そいつらは愚かということになったのだ どうせ拝むべくして拝むというのに 帰り際のそいつと見合う 振り返る必要はありもしない きっと何も見えずに帰るのだからと 信心深さの空回り…馬鹿を見ていた どうせ拝むべくして拝んで終わり… 墓石へ凄むようにトンボの色を じっと見つめていた子供は一人 その色の本当は何だったのか 失われていくものでありました



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作品データ

コメント数 : 0
P V 数 : 1188.9
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投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-09-25
コメント日時 2020-09-25
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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閲覧指数:1188.9
2025/04/09 17時12分47秒現在
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