朝陽が黒ずんで君は顔を覆う
烏は群れて東の風に紛れ
一分先のミライ
干からびては潤う
君の体は絞られ
僕の前で枯渇する
一分先のアシタ
迷い揺れて消える
その面影だけは
海の底に沈んで
千ある一人きりの濃密な夜明け
烏の置いた石が人を惑わす
一つ数えるウチ
僕は幾億も生まれて
君が立ちはだかる
道筋を辿っていく
一つ数えるアイダ
僕は生まれ変わり
君がうなだれていく
そのまにも僕は光へ
一つ数えるウチ
君は老いさらばえ
僕の滋養となり
空へ塵と降っていく
一つ数えるアイダ
快は快のままで
代わる代わる現れる
影法師と交わる
君が君でいられるまで
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
鬼さんこちら 手の鳴る方へ
作品データ
コメント数 : 7
P V 数 : 2246.3
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 9
作成日時 2020-09-13
コメント日時 2020-10-11
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 9 | 9 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0.5 | 0.5 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1.5 | 1.5 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4.5 | 4.5 |
閲覧指数:2246.3
2024/11/21 19時56分04秒現在
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所々挿入されている「ウチ」と「アイダ」のフレーズが行間にリズムを作り上げていて、読みやすいかつ、”瞬間”に対する幻想的なニュアンスを受け取りました。「鬼さんこちら…」のフレーズの連続を読んで、瞬間の連続によって時間は作られ、僕らはその瞬間を好きなように切り取って生きている。そのように受け止めました。
0非常に好みの作品でした。「君」と「僕」の在り方と言いますか、その顕われたり消えたりする様がリズム良く語られていてとても読んでいて気持ちいい。「君の体は絞られ/僕の前で枯渇する」このフレーズとか特にツボりました。余裕があればもっと紐解きたいと思いますが、とりあえず好みの表明だけさせてください。
0るかさん、コメントありがとうございます!瞬間の連続に時間は作られ…。この詩は最初に「鬼さんこちら…」が最後永続的と呼べるほど繰り返されるという着想から始まっているので、そのような解釈、限りなく僕の意図したところに近い解釈をいただいて嬉しいです。「鬼さんこちら…」は本当のところ男女が抱きつきあってじゃれ合う遊びのためにあるフレーズらしいのですが、そういった童歌の淫靡な側面、陰りのある情欲がこの詩における男性の肉感的な関係にぴったりとフィットして僕自身もとても気に入っています。また瞬間、瞬間を体感するのが最も官能的かもしれないですね。ありがとうございました。
0ひいらぎさん、コメントありがとうございます!非常に好みの作品とのこと。このような作風、世界観は必ず需要がある、誰かの好みや嗜好に合うと確信していたのでとても嬉しいです。「君の体は絞られ…」ですが例えば男性が女性に精気を吸い取られ枯渇する、抜け殻となるという着想はあってもその逆はなかなかない。生物学的には女性の方が男性より優位「かも」しれないが強靭な男性により女性が、しかも余りいい関係とは思えない女性が絞られ、衰弱させられていくという構図がパワフルでまた悪魔的で着想として面白いのではないかと思っていたので、功を奏したのなら快心です。愛がある関係で女性に男性が絞られるという構図はロマンティックでとても官能的なので僕も好みではあるのですが、この詩は復讐的な関係として逆を描きました。嗜虐性があって暗く濃厚な詩世界が出来上がったと思います。
0タイトルが洒落ていたので、拝見いたしました。余韻はエドガーポオに近いものを感じました。 亡霊が愛人なのですね、違うか?こちらの投稿サイトで初めてのコメントとなります。要領を得ずお許しください。
0ゴデルさん、コメントありがとうございます!タイトルを気に入られたとのこと。嬉しく思います。亡霊が愛人。実はですね、逆なんですよ。この詩の話者、主人公こそが亡霊なんです。そして不義理を働く女性を…という構成になっております。記念すべき第一コメを当作に寄せていただきありがとうございます。
0おはようございます。 先に、この作品に評を書いたあとでのコメントとなる失礼をおゆるしください。 私は、かなり本作品に魅了されました。しかし、あまりにも私の創作力を刺激するため まずは 私の詩作をしないことには、なにもコメントができなかったのです。いまは、とりあえず 私の詩への変換は終えたので、ようやく この詩を冷静に読むことができます。 さて、本題に入ります。 この作品で私が一番好きであった箇所は、 >快は快のままで >代わる代わる現れる >影法師と交わる >君が君でいられるまで という箇所でした。たった一つ数える間に、 幽霊が老いさらばえ、他者の滋養となり、嬉しそうに消えてゆくのです。これは、無数に自然発生する悪しき思いを滅却するメソットの詩だと お見受けしました。 悪しき思いを滅却しつつ、僕も「僕は幾億も生まれて」とあるので 僕という存在も不安定です。もしかしたら 僕も幽霊のように地に足のついていない存在であるのかもしれません。 今の私が必要としていた詩でした。それで 何度も読み返しました。 「鬼さんこちら 手の鳴る方へへ」が 異常な量の連呼。 すると、私の場合は、私の中でゲシュタルト崩壊がおきました。 一分先のミライ 干からびては潤う 君の体は絞られ 僕の前で枯渇する 一分先のアシタ 最初に 私は、この詩は「無数に自然発生する悪しき思いを滅却するメソットの詩だと お見受けしました。」と書きました。その根拠は 一分という時間のくくりが 心を安定する自己暗示のためのくくりであるような気がしたからです。 そうなのですが、私には、ゲシュタルト崩壊がおきました。 一分先のミライ。そこが、ひつわけした未来。と、いうイメージに変化しました。 一つのパン生地を 小分けにして たくさんのパンが生まれるがごとく、君も僕もうまれてくるそんなイメージを 私の場合は持ちました。 どうしても この詩を るる風にしたくなったのですが、詩作しているうちに この詩の結句は >君が君でいられるまで であるのに、私(るる)が崩壊しそうになりました。(滝汗)わたしは、わたしでいたかったため くりかえし 本作品を読み、詩作をし、そして現在は 崩壊しました。(笑) …長文レスになり失礼してます。ご清聴ありがとうございます。
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