一定再見 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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一定再見    

言葉の解像度を極限まで下げて それ故違法建築の密林に際立つ一言いちげん 「あれは異邦人」 「あれは異国人」 「それならまたいつか」 さよならとすら言えない幻覚の街 混沌と純情が攪拌される密林で 粉まみれの工場で造られるのは営みか天心か 無線機すら届かないフェンスの向こう側 「あれが毎日」 「あれが日常」 「それが羨ましい」 夢見ることすらできない魅惑の街 日々増築される拙いコンクリートの 隙間を伝っては膿んでいく廃棄物と郵便物 壁に書かれるのは空き部屋の数 「あれが街」 「これが街」 「それこそ架空」 ネオンと錆びたベランダに消える過密 音も色も現実を模倣する 音が色が妄想を具現とする 龍が住う龍が住んだ かの塞 光明街に沈む最後のモスリン 一切は空に消える



一定再見 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1631.0
お気に入り数: 4
投票数   : 5
ポイント数 : 4

作成日時 2020-08-18
コメント日時 2020-08-21
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/02現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧11
音韻11
構成00
総合ポイント44
 平均値  中央値 
叙情性0.50.5
前衛性00
可読性0.50.5
 エンタメ00
技巧0.50.5
音韻0.50.5
構成00
総合22
閲覧指数:1631.0
2025/04/02 12時02分33秒現在
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一定再見 コメントセクション

コメント数(4)
yasu.na
作品へ
(2020-08-18)

 一目、目で本文全体を見て、出てくる言葉たちに魅力があり、またタイトルも中国語みたいでおもしろそうだと感じました。もしかして本当に中国語?  括弧のある連が三つ続くことなど、技術的です。  最初から最後まで維持される重さ。 >言葉の解像度を極限まで下げて >それ故違法建築の密林に際立つ一言  この最初の導入からして重い。  内容は、直接的には、一個の特色ある街について書いたものと推察されました。  しかしそれはあくまで直接的なことであり、ここには紛れもない言葉の芸術があると思いました。 「言葉の解像度を極限まで下げて」という含蓄のある条件あっての「幻覚の街」「魅惑の街」。それが最後に「一切は空に消える」としてむなしい裸にされます。  これが私の拙い読解です。  票を入れたくなったから、その気持ちに素直に従い、一票。

1
五木 國重
yasu.naさんへ
(2020-08-18)

コメントありがとうございます。 タイトルは中国語です。「バイバイ」という意味です。 芸術とまで言っていただけて作者冥利につきます。 ぜひ月のない夜に紹興酒でも飲みながら、煙草でも燻らせながら、この詩を読んでみてください。

0
白目巳之三郎
作品へ
(2020-08-21)

読者がイメージを結びきれない絶妙なバランス感、それがとても心地よい詩でした。 即物的な言葉の使い方にとてもセンスを感じました。

1
五木 國重
白目巳之三郎さんへ
(2020-08-21)

コメントありがとうございます。 まさにそれを狙っておりましたので、そういった感想をいただけて、大変嬉しく思います。 次作と繋がっている部分もありますので、ぜひそちらもお読みなってみてください。

0

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