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輪郭
輪郭 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1895.4
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2020-05-04
コメント日時 2020-06-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 2.5 | 2.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
何もない状態から、何か、もしくは誰かの輪郭が描かれていくような情景が思い浮かびました。「吐かれた意思」というようなはっきりとした表現もあるなかで、「わたしはだれ」といったようなぼやけた感覚が、捉えどころのない不明確な様子を描いており、よりリアリティを感じさせました。 最終連も、自分なのだが自分ではない感じがいいと思いました。
1綺麗な詩ですね!
0アイデンティティのないただ生きている生命とはなんだろう。そういうものを「わたし」には託しました。くるまれた布はおくるみです。生まれたばかりの子供におくるみを送る。そういう感じを思い浮かべました。
2繭に包まれた蚕とおくるみに包まれた赤子のアナロジーから、繭の中の蚕が孵化してカイコガになっていくことと、不在者としての胎児が「名指されること」すなわち言葉で切り分けられることによって「個(individual=分けられたもの)」になっていくことの類似したイメージについて語られているのだと受け取りました。 一方でこれは詩について書かれたものでもあって、糸から布ができていくイメージを通して、言葉から詩ができていく過程が暗示されているのだと思います。おそらく作者にとって詩と(個人としての)人格とは切り離し難いものなのではないでしょうか。そんな印象を受けました。 しかし、蚕がカイコガになったり、言葉が詩になったりするのにかかる時間に比して、我々が詩を読む時間のなんと短いことでしょう。これは表現(expression)と表象(representation)の時間の差であるとも言えるかもしれません(あるいは、キリストの誕生にかかる時間と復活にかかる時間の差)。この詩の短さから、ついそんなことを考えてしまいました。良い詩だと思います。
3こんにちは。 >薄い布が張り付く のところで、言葉にしっかりと体を感じました。それまではまだぼんやり何かが進行していて、それを見ようとしている目の動き(「のぞく」が効いているのが一因でしょう)があったのだけど、ここに来て体になった。よいです。
1完全変態中の不定形な状態が、言葉、あるいは詩によって「かたち」を得る様、 その行為自体が機織りのように存在を紡いでいく情景を想像しました。 「機の音を聞く~」の連に官能性(母性的でもある)を感じ、 総じて優しげで暖かなイメージを覚えました。
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