夜明け - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

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すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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夜明け    

うつくしいだけのかなしみに 足をひたして 涙のきらめきを追う 風は髪をなでて 固く結ばれた誓いをぱさりとほどいた おぼつかないままに踏み出した砂丘 足跡には時が降り積る 眠ることもやめて 指先に絡んだ夜は甘い味がする ただ息をする胸元に ゆっくりと体重をかけて どこにも行けはしないのに こうこうと燃える朝日に怯える 右手には灰が浮いた 炉に火を灯さなくては こつん、こつんと足音がひびく わたしは私に憧れる とん、と突き飛ばされて 振り向けば明日のわたし あたらしい昨日がやってくる



夜明け ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1677.6
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 2

作成日時 2020-04-13
コメント日時 2020-04-18
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性11
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合22
閲覧指数:1677.6
2025/04/10 05時57分19秒現在
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    作品に書かれた推薦文

夜明け コメントセクション

コメント数(4)
藤 一紀
作品へ
(2020-04-14)

作中の「わたし」の心情がよく表れるように描かれていると思います。「明日のわたし」が突き飛ばすのは、ぐじぐじしてないで前に出なさいよ!という鞭撻でもあるのかもしれません。強く押されて吹っ切れることもあるとすれば。そのような未来から見れば今日とは過去となるべきまだ見ぬ「あたらしい昨日」なわけで、さてどのような過去にするべきか。せっかく「私」が突き飛ばしてくれたのなら、悔いなく明るいものにしたいものですね。

0
あきら@ちゃーこ
藤 一紀さんへ
(2020-04-15)

何かしなくては、何かにならなくては、という焦燥感は前に進むための力となるのかもしれません。 明日と昨日、そして今日の私の連続性を疑って見たのがこれですが、新しい過去、この解釈とても素敵だと思いました。

0
ほば
作品へ
(2020-04-17)

惜しい。文体は熟れていて読んでいて心地よい。ただわたしは私に憧れた後の昨日のわたしが今のわたしを突き飛ばす、転、から、結へと届いていないと思います。

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あきら@ちゃーこ
作品へ
(2020-04-18)

わたしは私に憧れる、のロジック(ロジックと呼ぶべきか?)が描ききれていないように改めて感じました。それを書くのはこれからのテーマとして抱えていこうと思います。

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投稿作品数: 2