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エイジスティ、グラスレイタァ +e- 〜2020〜
水、なんて字を背負ってるくせに きっと水には溶け込めない 君の肌をするりと撫でて その井戸に堕ちていき 見えぬ水底を漂うのだ 愛する人さえ忌むのなら 僕は金属的な冷たさで笑おう いつかあなたの中に溜ったものが 殺してしまうのも気付かないから 熱にうかされただけだと 気づいても、もう手遅れなんだ ふたりで見た青白い光は 永遠に失われてしまうのだから 硝子のなかに閉じ込めて あなたの残像を思い浮かべよう
エイジスティ、グラスレイタァ +e- 〜2020〜 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2050.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2020-03-20
コメント日時 2020-03-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0.5 | 0.5 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>水、なんて字を背負ってるくせに の一文が秀逸に思え、主人公の名前なのか、自身が背負っているものへの忌避を思わせました。彼女、と水、が上手く接合されており、決して溶け合えない、交じりあえない様、その諦めが細かく比喩されているように思います。愛する人、が主人公を指しているようにも思えますが、どちらかというと主人公とは別の人を想像しました。すなわち、あなたは自身が愛する人すらも簡単に手放してしまう、そういった人間的な温もりを感じられないあなたへ、主人公は「金属」という、温もりをまるで感じさせないもので直喩される笑いを見せたのだと考察できます。 4連目は「熱にうかされてた」「青白い光」など、特徴に欠ける詩句で構成されているように感じました。全体的に4連目のみ、抽象的なテイストで作りすぎているように思え、5連目の硝子や1連目の水などと絡ませて書き、作品のイメージを濃密にしてもよかったのではないかと考えました。
1タイトル、表現されているもの、ほぼすべてが好きです。うん、好きですね。惜しかったのは「金属的」の「的」と、「あなたの残像」の「残像」。この二つだけ。〇〇的という表現以外に何かなかったのか。そして「残像」。この語彙自体が持つイメージが強すぎてコツコツと積み上げた詩が、インパクトを持っていかれているように思いました。
1>水、なんて字を背負ってるくせに >きっと水には溶け込めない >君の肌をするりと撫でて >その井戸に堕ちていき >見えぬ水底を漂うのだ この1~2連までの流れはよく、音とイメージのなめらかな推移が利いていて期待を誘いました。 >愛する人さえ忌むのなら >僕は金属的な冷たさで笑おう しかし、ここから選語とストーリーが一気に陳腐化し、「ライトノベルのヤンデレキャラの独白」になってしまっているのが個人的に残念でした。 ……ただ、件の「メメント・モリ」問題の際、内容でもまさかの被りを起こしていたらまずかろうとafter glowさんの作品をざっと読ませていただき、その後B―REVIEWのメジャー(?)な書き手さんの評価されている作品にもいくつか目を通したところ、むしろこの「ラノベ的な世界観と文体」が面白がられてる節が一部層に見受けられ、どうやらひとつのジャンルとして成立しているのかもしれないなとは思いました。少なくとも、B―REVIEWにおいては。 この「ラノベ詩」。個人的に好みではないですがやってみる興味は湧きました。そういう意味では感謝です。
0(……すみません、after glowさんの投稿作品一覧に並んでいたのでコメントしてみたのですが、一応これ匿名投稿作品なんでしょうか……?)
0お読みくださりありがとうございます。こちらは10年ほど前に書いた作品に加筆したものです。そのためご指摘の部分が浮いてしまっていること、自分でもよくわかります。 しかし謎解きを意図して抽象的な表現にしていますので、ご了承下さい。 後ほど改稿してみたいと思っております。
0お読みくださりありがとうございます。ステレオさんがお好きなタイトルではないかな、なんてチラッと思いながら投稿してみました。 こちらは昔詩を書き始めた頃に某SNSでユニットを組み、生まれた唯一の作品に加筆したものです。 ご指摘の部分はそれぞれ違う人間が担当した部分でもあり、敢えて手直ししませんでした。 「残像」は本作の筆者(相棒)と、隠した主題そのものとを重ねて出てきた言葉でした。
0わざわざご丁寧に二度も名前を出して頂きまして、ありがとうございます。 ところで「ラノベ詩」とは参考までに、ぼくの作品以外ではどの作品だったのでしょうか? 非常に興味があります。 ぼくとしては海外の詩の影響だと思っていますが、ライトノベルの言い回しはそのようなものなのですね。今回ライトノベルのようだと仰ったことに単純に驚いております。
0正直、匿名投稿に関しては現状の機能面からくる事故でした。この点は申し訳なく思います。 また、「ラノベ詩」という概念については、おそらく今の筆者さんと私のあいだで建設的な対話は不可能であると判断したのでここで終わりにさせていただきます。 ご返信は不要です。ありがとうございます。
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