底のシラス - B-REVIEW
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底のシラス    

青じそドレッシングの香りが染みた サラダの中にも少し残酷を匂わせる たかだかシラス あってもなくても良いものは 一皿にいくつ散らばっているのか 社員食堂の喧騒を吸い込んだ 湿った窓にうつるこの間抜けに食われる為の たかだかシラス こいつらドレッシングの味しかしない その意義は口当たりだけなのか  副菜の足しにもならないくせに  私の平穏を邪魔しやがって 底のドレッシングに疎らなシラス こいつら生きていたんだよな たかだかシラス 一つ一つすくい上げるのも面倒だから 余さず口へ流し込んだが塩っぱいだけか



底のシラス ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 2055.5
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 36

作成日時 2020-03-10
コメント日時 2020-03-14
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性11
エンタメ11
技巧00
音韻3131
構成11
総合ポイント3636
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性0.50.5
 エンタメ0.50.5
技巧00
音韻15.515.5
構成0.50.5
総合1818
閲覧指数:2055.5
2025/04/10 02時41分03秒現在
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    作品に書かれた推薦文

底のシラス コメントセクション

コメント数(7)
チャッピー
チャッピー
作品へ
(2020-03-11)

アキラさんの意図は分かりませんが笑ってしまいました。 大量にあればメインになり得るもの。でも副菜に散らされたシラスは味覚に届かない。しかもドレッシングに侵されたが為に余計に存在意義が分からなくなる。 そして、そんなちっぽけな存在であるシラスに注目して心が乱されてしまう主人公の滑稽さを感じました。 自虐的なユーモアと小さき者を切り捨てない優しさが見えて好きです!

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るる
作品へ
(2020-03-11)

しらす。残酷ですよね。 題名の意味が 最後の行でやっとわかりました。 いっきに 食べちゃう。  ああ 生きてたんだよなあ、と 実感する瞬間ありますよね。 あるなああるある。って うなずきました。

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stereotype2085
作品へ
(2020-03-12)

これはかなり良い作品ではないか。少なくとも私にはそう思えた。サラダの中にも残酷を少し匂わせるだなんて、表現としても、着眼にしてもかなりいい線を行っていると思う。内容はたかだかシラス、食事の平穏さえ乱すシラスについて軽妙に語り、シラスの生き死にに、なんと世は無情なことよ、とカラッとドライに描ききっている。読む文量もいっぺんの詩として絶妙の長さだと思う。丁度いい。読み物として美味しくいただきました。御馳走様でした。

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白萩アキラ
チャッピーさんへ
(2020-03-14)

返信が遅くなってしまいました。 笑っていただけたなら良かったです。 書いた時は明確な狙いなんて持ってはいませんでしたが、 書いたあと客観的に考えて、滑稽さを面白がられるか、共感されるか、もし好意的に読んでもらえるならどちらかかなと予想していました。 ですので正直、笑ってもらえてホッとしてます。 コメントありがとうございました。

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白萩アキラ
チャッピーさんへ
(2020-03-14)

一つ前のコメントはチャッピーさんへの返信です。 返信の選択をしたと思うんだけどなぁ…

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白萩アキラ
るるさんへ
(2020-03-14)

真清水るるさん コメントありがとうございます。 返信が遅くなってしまいました。 題名は公開する直前まで『たかだかシラス』でしたが、今の題名の方が良いかなと思って、何となく変えた次第です。 私の場合はシラスとか、イクラみたいな、小さい生き物を一度に大量に消費するときに、「残酷だなぁ」と頭を過ってしまいますね。 後は目ですかね。シラス、シシャモ、カニとか食べる時の、目が合うようなあの感覚。あの瞬間こそ、生きていたんだよなぁ…と実感します。 詩に共感していただけて嬉しかったです。 ありがとうございました。

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白萩アキラ
stereotype2085さんへ
(2020-03-14)

stereotype2085さん コメントありがとうございます。 返信が遅くなってしまいました。 詩として書いて、こんなに一作品として好評頂けたのは生まれて初めてなので、正直舞い上がってしまっています。 褒められ慣れてないので上手く言葉が出てきませんが、とにかくとても嬉しいです。 来月以降も投稿しようと思いますので、よろしければまた覗いてください。(ダメな時は酷評を書いて貰ってもいいので… ありがとうございました。

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投稿作品数: 2