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閉塞に慣れすぎて
罵倒/の言葉を一文字ずつ参照していく/壁に打ちつけられた私の、声は薄弱で/誰かと会話することが/できたとしたらきっと私を傷つける刃物になっただろう/目が覚めたら棺桶の中/で影が足音だけ響く/【私/は名前に封じ込められている】/貼り出された装飾/は私の番号を伝えて(は、いない)/花形、森の風景にうまく溶け込んでいる/言葉が、反転するような世界なら私/どうしたらいいの [Q]刺されたのは [A]包丁が流通していたせいだ [Q2]刺したのは [A2]私のせいだ [A3]私が、生まれる前にいたかもしれないあの [A4]母の胎盤をずっと恐れている [A5]もう行くはずもないのに 「わたし、の辞書に/*/文字はない。いかなる文字も、ないですので誰が/誰か辞書を貸してください。そこまですれば、きっと問題は/ない元から、ないはずだった。さようなら。(できれば、ナポレオン以外の人の方が、良い。) ああ 家族 がいた 小さな子供たち は私を貫通し しかし 棺桶を貫通するまでには至らない速度で 会話している 眺めていても、いなくても彼らの言葉は 聞き取れない し、容易に理解ができる 自分を埋めるための穴を掘りながらここまで来た けど私、一人しかいないから分割して 一つずつ丁寧に埋めた お墓、立てれば立てるほど私の財布はからっぽに なっていくから、私もからっぽ/に、なって、仕方ないのだと思う うそみたいな因果 → 破壊できないもの ・物語の中の詩 ・呼吸に含まれる/音 ・最弱、 → だから、私にはきっと破壊しかできない 転生が終わったら子供たちを探してまずは呼吸を、覚えさせようと思う。あちらこちらで津波が起きているから、そのなかで棺桶が漂っていて、はじめて命の比重を知った。手紙は一通も流れていないから、/それだけが/私の言葉であった、鍵がかかっていて、きっと開くことはできない。子供たちはあのなかで今も生活しているのか/なんてもう/どうでもよくなっている/ことに誰も気付けない(私も気づいてなんか、いないよ! 完全に新しい/朝が、来つつある/よ! 完全に新しい日の出 閉塞に慣れすぎて いないからいつだって怖がったまま、私の言い訳、180度回転して何処かへ行ってしまった。朝焼けは、同時に夕暮れだったし、私は、棺桶だったんじゃ「ないのかって」。埋められることがないし、それはもともと実体がないからで、音、音…………振動、肌に直接、触れるから私はそれを知ることになる。開けた風景、花々の代わりに自生してゆく彼らはきっ/と、どこかから来た広い海まで行って遊んでいるから。 水滴が両手に包まれゆっくりと破裂して ふわふわと何か揺れゆくのを見た それはただ白く薄弱としていて はじめて光の存在を知った 何処かの朝焼けが、今までのわたしの言葉と、これからの言葉を全て 繋ぎ合わせて永遠の像を結ぶ 息を吸い込むと光が溢れそうで 涙はきっと私の、空へと広がってゆく なんて 安直 安直 安直 安直 安直安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 安直 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ 凡庸 (みち、みち満ちてゆく、ゆうれい溶け込んでいた。またそういう声とは、わたし、原型のやわらかくつもる、あいさなくて、いいよ! 生、うつらうつらする、ここは、水平線は、生まれてきたそのゆれ、さらさらともう、過ぎ去らないでいい、のなら、うかんだ、わたしいのちといのち、通しのそのゆ、たいかい、しんの消えてゆくきみのこうこう、とした、滴りつぶ、おちてゆくつなみの中、追憶、知らなくても、いいことだから 処女のままこどもうませてください )
閉塞に慣れすぎて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2191.1
お気に入り数: 4
投票数 : 0
ポイント数 : 17
作成日時 2020-03-07
コメント日時 2020-04-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 3 |
前衛性 | 4 | 3 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 3 | 2 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 1 |
総合ポイント | 17 | 12 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.3 | 1 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 0.8 | 0.5 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 4.3 | 3.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>処女のままこどもうませてください 肉体的にどうこうじゃなく、この言葉がレトリックじゃない真摯な願い、清らかな祈りというレベルまで達したら、すばらしい詩が生まれると思いますよ。
0なんだこれどう読めばいいんだって駆け足気味に進めたあとの >処女のままこどもうませてください の鮮烈さ.......鮮烈.......鮮烈ってこんな漢字なんだ.......なんかカッコイイ.......この詩に似合っていると思います
0感想ありがとうございます。”処女のままこどもうませてください”が真摯な願い、清らかな祈りて、大分厳しそうですが、まぁ頑張ってみます……
0感想ありがとうございます。まぁ、結構読みづらいですよね…… 最後が鮮烈にキマっていたのなら嬉しいです。
0厳しい? そうです。めちゃくちゃ厳しい道です。 ただ、結果的に成果みたいなものがでなくてもいいんですよ。人生は受験じゃないですから。 ということで、夢うつつさんにヘレン・ケラーの言葉を。 個性は安らぎや静けさの中で 生まれるものではありません。 試練や苦しみを経験することでのみ、 魂が鍛えられ、 洞察力が研ぎ澄まされ、 野心が鼓舞され、 成功が手に入るのです。 大丈夫。できますよ、きっと。
0感想ありがとうございます。丁寧に読んでいただいて嬉しいです。特別な存在、なりたいですね……………
0頑張ります(ᵔᴥ
0斜線、矢印、Q&Aなど詩を新しく見せる試みが多々なされている。詩の内容は少し感情と表現がばらついていて収拾がつかない印象がしたが、今現在の筆者様の気持ちが畳み掛けられている、と好意的に受けとりました。最後思考が崩壊、もしくは幼児退行化するように、平仮名が多く使われていましたが効果的だったと思います。しかしこの詩の肝心の、最大の!肝は、ラストの「処女のままこどもをうませてください」だと思います。90年代に一部の熱狂的なファンの心を鷲掴みにしたDAED ENDというバンドの「ジャンヌダルクになれない、飼い慣らされた幻想」という歌詞を思い出しました。なかなかにいいですね。処女懐胎幻想を軽く描き上げているのが。
0下手したら読みにくくなる改行の少なさがかえって疾走感を与えていますね。 QとAを繰り返す箇所や視覚詩のような安直を繰り返す所も面白く思います。 最後の言葉もなかなか。 頭の言葉をかなり正直に出したのでしょうか。 楽しめました。
0ありがとうございます。表現や感情がバラついて収拾がつかないというのは結構その通りなのですが、まあ、そういう感じの断章的な詩が書きたかったんです…… 最後と、最後に至るまでの流れ、褒めていただき嬉しいです。
0ありがとうございます。こういう書き方だったので並べる読みにくくはないようにと配慮したつもりで、それが上手くいっていたようで嬉しいです。表現の方法について褒めていただけるのは嬉しいことです。これからも色んな表現を探っていきます。ありがとうございました。
0どうやったらこのような表現が生まれるのか。浮かんでは消えてゆく言葉の列から何よりも鮮烈な感情を感じます。かなり好きです。
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