或阿呆に寄せる言葉 - B-REVIEW
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或阿呆に寄せる言葉    

この世の全ては最善なのだ、と言った奴がいた いずれ辿り着く幸福への道として、現在の全てが肯定されるとも しかしそれでは、それでは余りにも救いがないではないか いつかの幸福を当てにして、今この体を焼く熱を愛せとは余りにも残酷な言葉じゃないか 誰がその幸福が残される傷跡に見合ったものであると保証してくれるというのだ それでもそれを最善と呼ぶのなら喜びと安らぎを売り払って手にしたこの感情は 希望とは言うが絶望と呼ばれるべきものだろう


或阿呆に寄せる言葉 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1242.3
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-03-06
コメント日時 2020-03-08
#現代詩
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性00
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2025/04/09 21時21分53秒現在
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    作品に書かれた推薦文

或阿呆に寄せる言葉 コメントセクション

コメント数(2)
羽田恭
作品へ
(2020-03-07)

思い起こしたのは一切皆苦という言葉でした。 絶望も希望も極端という点では同じかもしれません。 語り手も「この世の全ては最善なのだ」と言った奴も、苦しみを結局乗り越えていない気がしますね。 それが作品の余韻になっているような。

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ミリウェイズ
作品へ
(2020-03-08)

羽田恭 さん コメントありがとうございます。 苦しみを乗り越えられないとしても、奴は気が触れた阿呆のように「最善」と言い続けるのだと思います。 実は或阿呆には明確なモデルがあります。 ヴォルテールの『カンディード』に出て来るパングロスという人物に刺激を受けて書いた詩なんです。

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